スピンオフ編~東京都港区高輪『食とくらしの小さな博物館~1900-1975年』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、先週金曜日の記事の続編

東京都港区高輪の

『食とくらしの小さな博物館~1900-1975年』です。

 

最寄駅は

都営地下鉄浅草線の『高輪台』。

 

駅から徒歩5分

味の素グループ高輪研修センター内にある

食文化に関する企業博物館です。

 

前回は博物館のイントロ部分

常設展『日本の食文化』をご紹介しましたが

今回はいよいよ博物館に入ります。

 

館内に入るとすぐ左側に

大きな甕が展示されています。

 

『道明寺甕』と呼ばれるもので

愛知県常滑市の粘土で作られています。

 

初期の『味の素』の生産は

塩酸で小麦のたんぱく質を分解する製法でしたが

酸が分解に使う容器そのものを腐食し

長期の使用に耐えることが出来ませんでした。

 

苦心惨憺

いろいろな材質を試し

ようやく辿り着いたのが

常滑市の粘土だったそうです。

 

これは当時の製造所の写真

たくさんの甕が並んでいます。

 

甕の隣にはモニターが置かれ

味の素社の歴史が紹介されています。

 

甕と歴史物語を見終わったら

展示スペースに進みます。

 

館内は時代ごとに4つのパートに分かれ

『味の素』の歴史、社会と食の変遷などが

パネルや実物で紹介されるとともに

各時代の食卓の様子が再現されています。

 

今回は

『1900ー1945年』と

『1946-1975年』のコーナーを

ご紹介したいと思います。

 

まずは『1900-1945年』のコーナー

テーマは『生活の近代化・洋風化と食卓の大革新』。

 

こちらは

1909(明治42)年

発売当初の『味の素』の瓶です。

 

商品名は『味の素』ですが

会社名は『鈴木商店』だったそうです。

 

1918(大正7)年の店頭広告ポップ

興味深いのはこの頃から英文を併用していたことです。

 

1927(昭和2)年

宮内省御用品の容器

小さな文字で『宮内省御用達』と印刷されています。

 

へリングボーン式の巻取缶

・・・コーンビーフ缶などにあった方式です。

 

小さな缶は1929(昭和4)年

中と大は1935(昭和10)年のものです。

 

軍需用の小缶

1937(昭和12)年のもの。

 

北京郊外での『盧溝橋事件』をきっかけに

『日中戦争』が始まった年です。

 

米国向けの小缶

1938(昭和13)年。

 

アメリカはこの頃まだ

第二次世界大戦に参戦していませんので

日本からの輸出も可能でした。

 

ボール紙缶

1939(昭和14)年のもの。

 

『金属回収令』は

1941(昭和16)年の公布ですが

既に金属類の欠乏が始まり

食品容器にも影響が出始めていたのでしょうね。

 

味の素の製品とは別に

当時流行った本やおもちゃなども展示されています。

 

グリコの『ビスコ』は

こんなに昔からあったのですね

・・・知らなかった。

 

手前左隅にある『タルカコニコニ』

何だろうと思いましたら『ニコニコカルタ』

・・・馬鹿丸出しです。

 

往時の写真も展示されています

これは1907(明治40)年頃の

東京の街の様子。

 

レトロな路面電車と洋館

この頃にタイムスリップしてみたいです。

 

1928(昭和3)年

銀座の街を歩く少女たち。

 

『モダンガール』を略して

『モガ』と呼ばれていました。

 

時代は繰り返す

このまま銀座に現れても

注目されそうですね。

 

ここからは『1946-1975年』のコーナー

テーマは『高度経済成長、より豊かな食生活を求めて』。

 

味の素社の製品も多様化します。

 

1958(昭和33)年にはサラダ油

1960(昭和35)年には『アジシオ』

1962(昭和37)年には『ハイ・ミー』など

続々と新製品が登場します。

 

1967(昭和42)年の『アジメート』

…記憶にございません。

 

調べましたところ

業務用商品で現在も販売されているようです。

 

1970年代に入ると

輸出も盛んになります。

 

向かって右から

イタリア、メキシコ、ブラジルでの販売品。

 

当時流行ったもの

鉄腕アトム、鉄人28号、ボウリング、ダッコちゃん

三種の神器=冷蔵庫、白黒テレビ、電気洗濯機などなど。

 

1953(昭和28)年

街頭テレビを見る人々

元祖『パブリックビューイング』ですね。

 

1959(昭和34年)

皇太子明仁親王ご成婚

現上皇ご夫妻の結婚パレード

・・・なんとなくのどかですね。

 

展示はこの後『1976ー20XX年』へと続きますが

今日はここまでとしておきます。

 

続きは11月18日(金)にアップします。

 

 

前回の記事食とくらしの博物館~日本の食文化

 

食とくらしの小さな博物館

東京都港区高輪3-13-65

味の素高輪研修センター2階

03-5488-7305

10:00-17:00

日曜祝日及び年末年始休館

入場無料

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Eagle-Eye Cherryの『Save Tonight』です。