スピンオフ編~東京都港区高輪・食文化の変遷を見る『食とくらしの小さな博物館~日本の食文化』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都港区高輪の

『食とくらしの小さな博物館~日本の食文化』です。

 

最寄駅は

都営地下鉄浅草線の『高輪台』。

 

駅から徒歩5分

味の素グループ高輪研修センター内にある

食文化に関する企業博物館です。

 

入館は無料

予約なしで誰でも見ることができます。

 

1階には食の専門図書館

『食の文化ライブラリー』があり

約4万5000冊の書物が所蔵されています。

 

『食とくらしの小さな博物館』は2階

階段を上がり切ると

イントロ部分の常設展

『日本の食文化』のコーナーがあります。

 

入口の脇には

江戸時代の握りずしの

サンプルが展示されています。

 

奥左から小肌、海老、鮎

手前左から鮪(づけ)、穴子、白魚、卵巻き

現在のものよりかなり大きかったそうです。

 

海老、白魚、卵巻きのご飯には

何か黒いものが混じっています

・・・海苔だと思います。

 

正面には料理書から見る日本の食文化

左右には四季を楽しむ日本の食文化。

 

右側の壁の展示は春と夏。

 

『春のおとずれを楽しむ食文化』と題し

江戸時代の花見弁当が再現されています。

 

夏は『暑さをしのぐ食文化』

鰻の蒲焼きが再現されています。

 

現代とは異なり

丸のまま棒に差して焼かれていたそうです。

 

その姿が蒲の穂(右)に似ていたことが

『蒲焼き』の語源と言われ

『かばやき』ではなく

『がまやき』と呼ばれていたとのこと。

 

左側の壁の展示は秋と冬。

 

『実りを頂く秋の食文化』のタイトルで

秋の風物を模した干菓子や

上生菓子が再現されています。

 

『越して迎える冬の食文化』

昭和初期の子ども向けのクリスマス会のメニュー。

 

私も昭和の子どもですが

・・・初期ではありません・・・

生まれ育った下町では

こんな洒落た料理にお目に掛ったことありません。

 

そもそも論として

クリスマス会をやる家庭などありませんでした。

 

正面のショーケースには

江戸時代から近世に至るまでの

料理書や資料の数々。

 

日本で最初の料理書は

木版印刷で出版された『料理物語』で

初版は江戸時代の寛永二十年(1643)年。

 

著者は不祥ですが

流派による難しい決まり事は書かれておらず

純粋に料理の作り方が書かれた

現代で言うところのレシピ本だそうです。

 

この本の出版を契機に

料理の情報は都市部を中心に

不特定多数の人々に共有されることになりました。

 

明治時代に入ると

仮名垣魯文の『西洋料理通』や

常盤亭主人の『即席簡便西洋料理法』など

西洋料理に関するレシピ本が続々と出版され

我が国における洋食文化発展の礎になりました。

 

常設展を見終えましたら

博物館に移動することになりますが

この続きは近々アップします。

 

食とくらしの小さな博物館

東京都港区高輪3-13-65

味の素高輪研修センター2階

03-5488-7305

10:00-17:00

日曜祝日及び年末年始休館

入場無料

 

次回は、本日15:00に『街角アート編』。今回は、東京都台東区上野広小路の『児童遊園のリンゴ』です。