ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は『MUSIC編』。私のブログでは趣味である食と旅について書いてきましたが、もう一つの趣味である音楽については、食と旅以上にマニアックなので封印してきました。しかし、昨年、一昨年とコロナ禍の影響もあり自身の考え方が大きく変化し、私の好きな楽曲をご紹介しようと思い始め、このシリーズをスタートしました。
今日は、Elvis Costello & The Attractionsの『(What's So Funny 'bout) Peace, Love And Understanding』です。
Elvis Costelloは、1954年生まれのイギリス人ロックミュージシャンで、Declan Patrick Aloysius MacManusという長い本名ですが、Elvis PresleyのElvisと父方の祖母の旧姓Costelloを合わせて芸名にしました。
1977年にアルバム『My Aim Is True』でデビューし、全英アルバムチャートで最高位14位、全米アルバムチャートで32位とまずまずのスタートを切ります。この時のバックバンドはアメリカ西海岸のカントリーロックバンドCloverが務めましたが、アルバムリリース直後にElvis Costelloは自身のバックバンドとしてイギリス人のSteve Nieve、Bruce Thomas、Pete ThomasによるThe Attractionsを結成します。因みにBruceとPeteは同姓ですが姻戚関係はありません。
『因みに』をもう一つ。デビューアルバムのバックを務めたCloverは、1967年から1977年まで活動していましたが、バンドとしては商業的に成功したとは言えません。しかし、バンドに在籍したメンバーから後にビッグネームとなるミュージシャンを3人排出しています。The Doobie BrothersのJohn McFee、Heuy Lewis & The NewsのHeuy Lewis、TotoのJeff Porcaroです。
『(What's So Funny 'bout) Peace, Love And Understanding』は、1974年にNick Lowe率いるBrinsley Schwarzの最後のアルバムとなった『The New Favourite of...Brinsley Schwarz』に収録された曲で、シングルカットされましたがチャートインしませんでした。Elvis Costello & The Attractionのバージョンは、Nick Loweが1978年にリリースしたシングル『American Squirm』のB面に収録され、クレジットもNick Lowe & His Sounds名義でした。その翌年の1979年に英国でリリースされたElvis Costello & The Attractions名義でのセカンドアルバム『Aimed Forces』が同年にアメリカで発売された時に追加収録されました。シングルカットはされていませんがCostello自身のお気に入りで、ライブでもしばしば取り上げられています。
『因みに』を更にもう一つ・・・しつこい?Elvis Costelloは、2008年にElvis Costello & The Imposters名義で『Momofuku』というアルバムを発表しています。アルバムタイトルは、インスタントラーメンの生みの親で、日清食品の創業者の安藤百福氏の名前に由来しています。
こちらは、2004年にワシントンD.C.で行われた反Bushコンサート『Vote For A Change』でのBruce Springsteenのカバーバージョン。元CCRのJohn Fogertyなど多彩なメンバーが共演しいます。
こちらは、オリジナルのBrinsley Schwarzの音源です。画像の右から2人目がNick Loweです。途中の語りはちょっとダサいですが、なんだかんだ言ってこのオリジナルが一番いいかも。
次回は、明日8月5日(金)にスピンオフ編。ビーフカツからも他の食べ物からも離れ、東京都新宿区早稲田の『甘泉園公園』をテーマにします。