スピンオフ編~東京都新宿区早稲田・日本一の歓楽街のカオスからたった2㎞でこの静けさ『甘泉園公園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都新宿区早稲田の『甘泉園公園』です。

 

最寄駅は

都電荒川線(東京さくらトラム)

『面影橋』。

 

停留所から徒歩3分

東京メトロ東西線『早稲田』駅または

東京メトロ副都心線『西早稲田』駅からは

どちらも徒歩15分程度。

 

都電が走る新目白通りから

1本南に入った処にある新宿区立の公園で

児童公園、テニスコート、日本庭園があります。

 

日本庭園は江戸時代中頃まで

徳川御三家の尾張徳川家の領地でしたが

1774(安政3)年に

徳川家から分家した『徳川御三卿』の一つ

清水家の下屋敷になりました。

 

明治維新後までは清水家の所有でしたが

その後、相馬子爵家、早稲田大学、東京都と

所有の変遷を経て新宿区の管轄となり

1969(昭和44)年に開園しました。

 

園内に一歩足を踏み入れると

外の喧騒とは打って変わって

都心とは思えぬ静けさに包まれます。

 

神田川右岸を東西に走る台地の北面の傾斜地と

低地の高低差を巧に利用し

上池と下池の2つの池を配した

池泉回遊式の大名庭園で

『日本の歴史公園100選』にも選ばれています。

 

正面入口から10mほど進むと

道が二股に分かれます。

 

左側の道にはボードウォークがあり

下池沿いを時計回りに進みます。

 

右側には緩やかな石段が続き

築山へと導かれます。

 

今回は右側の石段を上り

反時計回りに散策してみました。

 

築山の中腹から見る下池

なかなかの絶景です。

 

歌舞伎町のカオスから

2㎞も離れていない場所に

こんな光景があるとは

目を疑ってしまいます。

 

築山の小径には

井桁の石組がいくつかあります

・・・井戸があったのでしょうか?

 

こんな石もありました

・・・燈籠が多重塔の土台だったのでしょうか?

 

築山の頂上は

木々に囲まれた広場になっています。

 

新目白通りと環状4号線の交差点が近いため

車の騒音が少々気になります。

 

多少の走行音を気にしなければ

この素晴らしい光景が目に入り

心が癒されます。

 

広場から坂道を下ると

小さな四阿があり休憩できます。

 

四阿の目の前には

上池とそこに浮かぶ小島の情景が広がります。

 

四阿から右手に行くと

正門に向かうボードウォークがありますが

正面にある磯渡を歩くことにします。

 

この磯渡の先が2つの池の境目で

画像の手前が下池

奥が上池になります。

 

上池と下池は高さが異なり

磯渡の中ほどが小さな滝になっています。

 

上池にはたくさんの鯉が泳いでいて

金色の立派なものも見ることができます。

 

磯渡を渡り左に進むと

小島へ渡る石橋があります。

 

2枚の石板を互い違いに並べた石橋

大名庭園ではよく見かける形式です。

 

小島に設けられた小さな州浜

対岸の四阿から見るのとは

異なる風情を醸し出しています

・・・残念ながら州浜に入ることはできません。

 

小島から対岸の築山を望むと

立派な滝があります。

 

現在は枯れてしまいましたが

かつてこの庭には湧水が湧き

お茶に適していたことから

『甘泉園』の名が付けられたそうです。

 

新宿と言うと

日本随一の歓楽街のイメージがありますが

こんな素晴らしい処もあることに

驚かれると思います。

 

甘泉園公園

東京都新宿区西早稲田3-5

3~10月 7:00-19:00

11~2月 7:00-17:00

入園無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、中国黒龍江省ハルビン市です。