スピンオフ編~東京都新宿区早稲田・石造物の素晴らしさに魅了される『大隈庭園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都新宿区早稲田の『大隈庭園』です。

 

最寄駅は

東京メトロ東西線、都電荒川線

『早稲田』。

 

どちらの駅からも徒歩5分

早稲田大学の構内にある庭園です。

 

江戸時代後期、この地には

彦根藩井伊家や高松藩松平家の下屋敷があり

大名庭園が築かれていました。

 

明治維新後

この庭園の所有者は転々としましたが

1874(明治7)年に

早稲田大学の創始者・大隈重信の別邸となり

1884(明治17)年には本邸になりました。

 

重信翁は知人の文人や庭師とともに

純和風の庭園を和洋折衷様式に変えました。

 

1922(大正11)年に重信翁が亡くなった後

大学に寄付され一般公開されましたが

1945(昭和20)年の空襲で廃墟と化します。

 

戦後、多くの人々の努力により

ほぼ昔通りの景観に再現され

早稲田大学のシンボル『大隈記念講堂』を背景に

学生、大学関係者、一般の方々の

憩いの場になっています。

 

入口を入るとすぐ右側奥に

韓国風の建物が見えます。

 

早稲田大学創立125周年を記念して

韓国校友会から寄贈された『韓鐘楼』です。

 

『韓鐘楼』にかかっているのは

1983(昭和58)年に

創立100周年を記念して

韓国校友会から寄贈された『エミレの鐘』。

 

韓国の国宝である

新羅の聖徳大王神鐘の1/2のレプリカで

『大隈記念講堂』内に展示されていましたが

庭園内に『韓鐘楼』が寄贈されたこともあり

2004(平成16)年に楼内にかけられました。

 

少し進むと『孔子像』が現れます。

 

2008(平成20)年に

中国政府から贈られたもので

設計・製作は孔子の出生地である

山東省の政府が行いました。

 

こちらは『大隈綾子像』

1927(昭和2)年に創立45周年を記念して

重信翁の女婿・大隈信常が寄贈したもので

朝倉文夫の作です。

 

綾子は重信翁の2番目の妻で

『重信を一人にすると失敗する』と言って

常に同行していたとのことです。

 

重信翁も逆らえないかかあ天下で

『うちの番頭』と呼び信頼していたそうです。

 

因みに早稲田大学構内には

いくつかの銅像がありますが

女性の像は『綾子像』だけです。

 

『大隈庭園』は

作庭の素晴らしさもさることながら

園内に何気なく置かれた

数多くの石造物に魅了されます。

 

由緒は記されていませんので

作者や製作年代などは分かりません。

 

私のいい加減な感想や所見を添えても

重信翁や大学関係者に対し

失礼極まりないと思いますので

ジャンル別に画像だけをご紹介します。

 

まずは、燈籠から。

 

次は多重塔です。

 

水回りの物です。

 

奇岩です。

石造物関係は以上です

 

ここで庭園を出て

『大隈記念講堂』の方に向かいます。

 

『大隈記念講堂』の斜め向かいに

『旧大隈邸門衛所』があります。

 

1902(明治35)年竣工

早稲田大学で一番古い建物です。

 

1945(昭和20)年の空襲で

旧大隈邸と庭園はほぼ全焼し

唯一被災を免れ残ったのがこの門衛所です。

 

『旧大隈邸門衛所』の近くには

『大隈ガーデンハウス』に通ずる門があり

両脇には獅子像が置かれています。

 

1983(昭和58)年に

創立100周年を記念して

台湾学友会から贈られたものです。

 

門を入り20mほど進むと

右側にあるのは韓国の『童子石』。

 

2007(平成19)年に

創立125周年を記念して

千信一・高麗大学校校友会会長(当時)から

寄贈されたものです。

 

童子石は韓国で

祖先の墓の前に立てられ

墓を見守る石像ですが

このような文化財が盗難にあい

海外に流出するケースが続出しました。

 

千氏はこのような事態を憂い

国内外の流出文化財の回収に尽力した結果

2001(平成13)年に

日本所在の70点余の文化財が

韓国に返還されました。

 

『童子石』の斜め前には

左側に庭園に続く扉があります

・・・ここから出入りはできません。

 

この扉の両脇に立つのは

韓国の『文人石』で

『童子石』とともに

前述の千氏から寄贈されたものです。

 

文人石も童子石と同様に

墓を見守る石像ですも

 

母校ではない大学の施設を

臆面もなくリポするのは気が引けましたが

とても素晴らしい庭園ですので

重信翁に敬意を表し取り上げてみました。

 

大隈庭園

東京都新宿区戸塚町1-104

4~9月 9:00-17:00

10~3月 9:00-16:30

月~土曜日の授業実施日にのみ一般公開

※天候不順日は閉園の可能性もあり

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Cheap Trickの『The Flame』です。