スピンオフ編~東京都江東区清澄白河・奇石を探す喜び『清澄庭園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都江東区清澄白河の『清澄庭園』です。

 

 

最寄駅は

東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄大江戸線

『清澄白河』。

 

 

駅から徒歩3分

岩崎家三代が築いた名石の庭です。

 

 

3万7000㎡を超える

広大な池泉回遊式庭園で

享保年間(1716~1736年)に

下総国関宿藩主・久世大和守の下屋敷となり

庭園のもとが築かれたと推定されています。

 

 

明治に入り久世邸は荒廃しましたが

1878(明治11)年に

三菱財閥創業者の岩崎弥太郎が買い取り

社員の慰安や貴賓招待を目的に造園を計画

1880(明治13)年に

『深川親睦園』として開園しました。

 

 

弥太郎の没後に

三菱財閥の二代目総帥となった弟の弥之助は

泉水に隅田川の水を引き込むなど大きく手を加え

1891(明治24)年に

池泉回遊式庭園として完成させました。

 

1923(大正12)年の関東大震災により

庭園は大きな被害を受け邸宅も焼失しました。

 

三代目総帥の岩崎久弥は

1924(大正13)年に

被害の少なかった庭園の東側半分を

公園用地として東京市に寄贈しました。

 

市は庭園を『清澄庭園』として復旧、整備し

1932(昭和7)年に開園しました。

 

 

庭園内には

岩崎家が自社の汽船で全国から集めた

無数の名石が配置され

さながら『石庭』の感を呈しています。

 

入園してすぐに目に入るのは

攝津御影石の『なつめ水鉢』。

 

 

庭石のいくつかには

番号と産地が記された札が添えられています。

 

こちらは入口近くにある

2番の伊豆川石です。

 

一所懸命に1番を探したのですが

見つかりませんでした。

 

私が見つけた限りでは

51番までありました。

 

 

こちらは札が立っていませんが

水鉢と思われる面白い形の石です。

 

 

こちらは

大和御影石で造られた水鉢。

 

 

7番の佐渡赤玉石。

 

鉄分と石英が高熱と高圧で結晶した石で

佐渡市の赤玉地区で産出されたものだけが

佐渡赤玉石と呼ばれます。

 

日本三大銘石の一つとして名高い石ですが

現在ではほとんど産出されなくなり

とても希少な存在だそうです。

 

 

15番の伊予青石。

 

右側の緑色っぽい石がそれですが

左側の石も面白い形をしています。

 

人工的にくり抜いたのか

風化でこうなったのかは不明ですが

イルカが笑っているように見えました。

 

 

『大泉水』と名付けられて池の畔には

磯渡りがいくつか設けられています。

 

 

一枚岩を2枚使った石橋

ユニークな組み方が印象的です。

 

 

冒頭でご紹介した水鉢のほかにも

庭園内のそこかしこに

水に関係する石があります。

 

伊予青石を使った水鉢。

 

 

保津川石を使った水鉢。

 

 

攝津御影石を使った水鉢。

 

 

伊勢御影石を使った組井筒。

 

 

こちらも伊勢御影石を使った組井筒。

 

 

燈籠もいくつかあります。

 

中でもユニークなのが

讃岐御影石で組まれた『山燈籠』。

 

自然にあった石を加工することなく

組み立てたように思えます。

 

形の不揃いが

逆に風流な趣を醸し出しています。

 

 

多重塔もあります。

 

こちらは石の産地は分かりませんが

十一重塔になっています。

 

 

伊勢御影石の九重塔。

 

 

なんだかよく分からない石もあります。

 

 

庭の南側には大きな築山があり

富士山と名付けられています。

 

 

かつてはこの小径を通って

富士山に登っていたのでしょうか?

 

現在は立入禁止になっています。

 

 

麓には奇岩が置かれています。

 

 

頂上はこのような感じで

溶岩を模しているのでしょうか?

 

 

富士山の東側には

林の奥へ続く小径があります。

 

 

その先にあるのは石仏群

江東区の登録文化財になっています。

 

 

中央には高さ141cmの阿弥陀仏

延宝7(1679)年の銘があるそうです。

 

阿弥陀仏の左右には庚申塔

手前には馬頭観音供養塔があります。

 

 

小さなお地蔵様も

・・・こちらの由緒は不明です。

 

 

まだまだご紹介したものはたくさんありますが

切りがないのでここまでしておきます。

 

と言いながら最後に

感動した自然の力を二つ。

 

私もこれくらい逞しく生きなければ

そう思い知らされました。

 

 

マメヅタでしょうか

石の表面を覆いつくしています。

 

私もこれくらい図々しく生きなければ

・・・家人からは十分図々しいと言われますが。

 

 

庭園の楽しみ方は色々ありますが

石を探す喜びに初めて目覚めました。

 

清澄庭園

東京都江東区3-3-9

9:00-17:00

年末年始休園

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Don Henleyの『The Boys Of Summer』です。