スピンオフ編~東京都台東区稲荷町・東京都内で最も古い稲荷神社『下谷神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都台東区稲荷町の『下谷神社』です。

 

 

最寄駅は

東京メトロ銀座線

『稲荷町』。

 

 

駅から上野方面に徒歩2分

浅草通りに面して

朱塗りの大鳥居があります。

 

1933(昭和8)年に建立され

1953(昭和28)年に補修されたものです。

 

 

大鳥居をくぐり20m程進むと

石造りの明神鳥居があります。

 

730(天平2)年

峡田稲置らが大年神と日本武尊の二神を

上野忍ケ丘(現在の上野公園辺り)に祀ったのが

始まりと伝えられています。

 

寛永年間(1624~1644年)

境内が『寛永寺』山内になることとなり下谷に移転し

1928(昭和3)年に現在の地に遷座になりました。

 

 

古くは『下谷稲荷社』、『下谷稲荷明神社』と呼ばれていましたが

1872(明治5)年に『下谷神社』と改称されました。

 

都内最古の稲荷神社で

稲荷町駅に名を残す旧町名の稲荷町は

下谷神社の旧称が町名の由来です。

 

 

石造りの鳥居をくぐると

右側に小さな社が置かれています。

 

由緒などは記されていませんが

このような形態は初めて見ました。

 

 

左手には手水舎がありますが

こんなふうに駐車している不届き者がいました

・・・境内なので神社の関係者かもしれません。

 

 

1934(昭和9)年の竣工で

四方の梁には

花鳥の彫刻が施されています。

 

 

柄杓の備え付けはなく

竹の樋が設けられていますが

水は流れていません。

 

 

コロナ禍で使用停止になっているのかと思いましたら

手を差し出すとセンサーが反応し

水が出る仕組みになっていました

・・・寺社もだんだんハイテクになっているのですね。

 

 

手水舎の向かいには神楽殿

1937(昭和12)年築の

素晴らしい建物です。

 

 

社殿へと続く神門は

1934(昭和9)年の建造です。

 

 

神門の脇には

正岡子規の句碑があります

・・・かなり新しそうですが。

 

~寄席はねて 上野の鐘の 夜長哉~

 

1798(寛政10)年

初代三笑亭可楽が境内で初めて寄席を開いたことから

『下谷神社』は寄席発祥の地とされています。

 

 

現在の社殿は

1934(昭和9)年に造営されたもので

東京空襲では被害を受けませんでした。

 

 

社殿彫刻などに派手さはありませんが

木鼻の素晴らしいこと素晴らしいこと。

 

 

社殿を護るのは一対の狛犬

社殿に向かって右には

口を開いた阿形が。

 

 

左側には

口を閉じた吽形が。

 

 

拝殿の天井には

横山大観画伯による

『竜』が描かれています。

 

拝殿へ上がることはNGだろうなと思いつつ

駄目元で社務所にお伺いしたところOKAYとのこと

しかも天井絵の撮影も許されています

・・・ご神前の撮影は不可です。

 

 

美術音痴の私ですら

得体の知れぬ迫力を感じる龍です。

 

大観画伯は

天井に収まった絵を見に来た際に

先に受取った揮毫料をそっくり奉納し

『こんな金を持ってこなくていいから

もっと大勢で両手に酒ぶら下げて来い』

と仰ったそうです。

 

これを受けて

天井絵の奉納式に参列した一同が

画伯の屋敷に酒持参で参上し

この時に催された大宴会が

天井絵のお礼になったという逸話が残されています。、

 

 

社殿の脇には

境内社の『隆栄稲荷神社』があります。

 

 

鳥居をくぐった右手に

石造りの明神鳥居があり

その奥に稲荷神社の社があります。

 

 

社を護るのは一対の神狐

左側には玉を咥えた神狐。

 

玉は稲荷神の霊徳の象徴とも

穀物の倉庫とも言われています。

 

 

右側には鍵を咥えた神狐

鍵は稲荷神の御霊を

身に着ける願望と言われていますが

穀物倉庫の鍵という説もあります。

 

 

社の正面に不思議な空間があります。

 

富士塚のような岩があり

何尾もの狐が鎮座しています

・・・富士塚ではありませんが。

 

 

首の取れってしまった狐もいて

ちょっと不気味です。

 

 

首無し狐群の隣にある小さな祠

納められた玉のようなものには

『聖龍華院 中正(多分)』と書かれています。

 

うろ覚えですが

台湾の新竹市に

『聖龍華院』という道教寺院が

あったような気がします。

 

『中正』は蒋介石の訓名ですので

台湾と関係があるのでしょうか?

・・・不明ですが。

 

 

社殿と稲荷神社の間には

素敵な雰囲気の南参道があります。

 

 

南参道の鳥居は

2002(平成14)年に奉納されたものです。

 

 

西側に回ると

神楽殿の脇にもう1基の鳥居があります。

 

 

私が通っていた高校は

下谷神社から徒歩5分のところにあり

この辺りは通学路だったのですが

じっくりと参拝したのは初めてかも知れません。

 

下谷神社

東京都台東区東上野3-29-8

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Atlanta Rhythm Sectionの『Alien』です。