スピンオフ編~東京都中央区/江東区・隅田川で3番目に古い橋『新大橋』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都中央区/江東区の『新大橋』です。

 

 

新大橋は

1693(元禄6)年に

隅田川3番目の橋として架橋され

『大橋』と呼ばれていた両国橋に続く橋として

その名が付けられました。

 

当時の様子を

橋の中央にある塔に取り付けられた

レリーフに見ることができます。

 

 

1885(明治18)年には

西洋式の木橋として架け替えられ

その後1912(明治45)年に

鉄橋として生まれ変わりました。

 

 

旧新大橋は

経年変化による橋台の沈下が甚だしく

大型車両の通行が禁止されるなどの

不便不具合が生じたことから

1977(昭和52)年に斜張橋として架け替えられ

現在に至っています。

 

 

東詰=江東区側の最寄り駅は

都営地下鉄新宿線/大江戸線の『森下』。

 

 

西詰=中央区側の最寄駅は

都営地下鉄新宿線の『浜町』。

 

 

今回は東詰から歩いてみました。

 

森下駅A1出入口から地上に出て

南に30mほど歩くと

『江東区立八名川小学校』があります。

 

 

校舎の北側の敷地内に

不思議なものが置かれています。

 

 

右書きで『志ん於ほはし』

その下にはアルファベットで

『SHIN・O・HASHI』の文字が。

 

1912(明治45)年に架けられた旧新大橋の

江東区側の正面上部のアーチに

付いていた橋名板です。

 

現在の橋に架け替える時に

八名川小学校PTAを中心とした地域の人々が

町のシンボルとして親しまれてきた橋の記念として

橋名板を保存することを希望し

この地に残されたそうです。

 

 

こちらは1955(昭和30)年頃の写真

正面上部に橋名板が付いています。

 

 

八名川小学校を後にし

新大橋へ向かうと

東詰下流側に小さな公園があります。

 

 

まず目に入るのは

『御船蔵跡』の石碑。

 

1632(寛永9)年に江戸幕府は

当時日本一の船と言われた軍艦『安宅丸』を

伊豆から当地に回航格納し

1682(天和2)年に解体しましたが

その後も此処を幕府艦船の格納所として使用し

『御船蔵(みふねくら)』と称していました。

 

 

石碑の先には

塔のようなものが建っています。

 

 

旧新大橋の親柱で

1977(昭和52)年に橋が撤去された際に

この地に移設されました。

 

 

オベリスク様の尖塔に取り付けられた電灯の支柱には

アールヌーボー調のデザインが施され

時代の雰囲気を感じることができます。

 

 

橋の下には『隅田川テラス』が通り

川や橋を身近に感じることができます。

 

 

防護柵の要所要所に

レリーフが施されています。

 

デザインは2通りあり

こちらには火消の纏と

『七組』の文字があしらわれています。

 

江戸の火消というと

『いろは四十八組』が有名ですが

これは隅田川右岸の町火消で

左岸には四十八組とは別に

『本所・深川十六組』がありました。

 

『七組』は

新大橋たもとの旧森下町などの

町火消の組だったのです。

 

 

こちらは

東京都の鳥のユリカモメです。

 

 

テラスからは

新大橋の下側の構造を見ることもできます。

 

 

そして

最も興味深いのはこの装置。

 

斜張橋は

塔から斜めに張ったケーブルを

橋桁に直接繋ぎ支える構造になっています。

 

この装置がケーブルの引張力を保っているようです

・・・文系人間には理解できないので

間違っているかもしれませんが。

 

 

装置につながるケーブルは

この管の中に入っています。

 

 

ケーブルはこのような形で

中央にある塔と繋がり

引張力で橋を支えています。

 

 

橋の中央の両側には

ベンチが置かれたテラスがあります。

 

 

運が良ければ

このような光景を目にすることができます。

 

隅田川を航行する水上バス『エメラルダス号』

漫画家・松本零士氏のデザインによるものです。

 

遠くに見えるつり橋は

下流に架かる清州橋です。

 

 

上流には両国橋がありますが

首都高速道路に阻まれ

殆ど見えません。

 

 

殺風景な上流ですが

ちょっと左岸(江東区側)に目を向けると

ビルの谷間に東京スカイツリーの上部を

見ることができます。

 

 

橋長170mしかありませんので

歩いても2~3分で

右岸の中央区側に到着します。

 

このまま500mほど進むと

左側に『水天宮』があります。

 

 

こちらは右岸東詰

森下駅辺りは海抜が1m程しかないため

中央区側に比べるとかなりの急勾配になっています。

 

 

隅田川には

最初に架けられた千住大橋から

最も新しい最下流の築地大橋まで

18の橋が架かっていますが

斜張橋は新大橋と中央大橋の2本だけです。

 

子供の頃によく渡っていた

旧新大橋も大好きでしたが

近代的なフォルムの現在の新大橋にも

架橋から45年を経た今

ひとかたならぬ愛着を感じています。

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Fleetwood Macの『Go Your Own Way』です。