スピンオフ編~東京都港区芝公園・小さな神社ですが興味深いもの満載『円山随身稲荷大明神』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都港区芝公園の『円山随身稲荷大明神』です。

 

 

最寄駅は

都営地下鉄三田線

『芝公園』。

 

 

駅の真上

都立芝公園内の

芝円山古墳』の中腹にある

小さな神社です。

 

 

創建年は定かではありませんが

江戸時代初期1612(元和2)年と推定されています。

 

 

社格としては

隣接する『芝東照宮』の末社ですが

元々は増上寺の裏鬼門の鎮守として

創建されたとされています。

 

 

『随身稲荷』の名前の由来は

1616(元和2)年に

二代目桑名城主の本多忠政が

増上寺に本尊の阿弥陀如来坐像を寄進した際に

桑名から増上寺までの輸送道中

稲荷大明神が随身(守護神)として

随行していたことによるとのことです。

 

 

明治維新まで1000年間は

仏教と神道が融合して

一つの宗教体系とされた

『神仏習合』の時代でした。

 

神仏習合では

仏教が神道の上位にあり

別当寺が神社を管理することが

一般的な形態でした。

 

芝東照宮も円山随身稲荷大明神も

増上寺が創建したと言っても過言ではありません。

 

 

境内地が無いに等しい

小さな神社ですが

祠やそれを護る神狐には

興味深いものがあります。

 

 

向拝虹梁には

簡素ながら堂々とした

龍があしらわれています。

 

 

左右の木鼻には

同じようなデザインの小さな獅子が。

 

 

木鼻に取り付けられている獅子や獏などは

威圧的なものが一般的ですが

こちらの獅子は

全体のバランスが何となくユーモラスで

他に類を見ない愛嬌のある木鼻になっています。

 

 

神前には

大黒天と寿老人(?)

そしてその間には

なにこれ・・・私は知りません。

 

 

その前を見ると

さらに訳の分からないことになっています。

 

近所の子供たちが置いていったのでしょうか

神様もお許しになっているのでしょうね。

 

 

祠を護る神狐は

比較的新しいもののようで

きつい表情をしています。

 

 

一般的には

片方が口を開けた阿形

もう一方が口を閉じた吽形なのですが

こちらは左右ともに吽形のように見えます。

 

 

祠の近くには

別の一対の神狐が。

 

創建当初のものなのでしょうか

経年劣化が激しく

耳は無くなり

鼻ももげています。

 

 

右側の神狐にいたっては

劣化が更にひどく

顔の部分がほとんどありません。

 

 

顔の無い神狐の先には

丸山古墳への小径があり

それを護るように

何体かの狐が置かれています。

 

 

こちらの石塊は

ほとんど原形を留めていませんが

恐らく狐だったのだと思います。

 

 

その先にある一対は

かろうじて原形を残し

右側は子取り

左側が玉取りであることが

分かります。

 

 

小さな神社で

参拝客はほとんどいませんが

よく見ると興味深いものが見つかります。

 

円山随身稲荷大明神

東京都港区芝公園4-8-25

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Goo Goo Dollsの『Name』です。