スピンオフ編~東京都中央区・銀座&築地&新富町を結ぶY字型の橋『三吉橋』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都中央区の『三吉橋』です。

 

 

最寄り駅は

東京メトロ有楽町線

『新富町』。

 

 

1番出口から地上に上がり

中央区役所の目の前に架かる橋です。

 

 

私が生まれ育った家は

この橋から100mほどの処にあり

毎日のようにこの橋を利用していたため

特別の違和感は感じていませんでした。

 

しかし最近、友人から

この橋は変わっているなと指摘され

そう言われればそうだなと気付きました。

 

 

この橋は『三吉(みよし)橋』という名前で

銀座、築地、新富町と

3つの町を結んでいます。

 

地上から撮った写真ですと分かりにくいのですが

この地区でドローンによる撮影は認めらていません

・・・認められていてもドローンは持っていませんが。

 

ネットからお借りした古い画像で

橋がY字型になっているのを

お分かりいただけると思います。

 

正面の建物が昔の中央区役所で

町としては築地になります。

 

手前右が銀座

左が私のふるさと新富町です。

 

 

橋の下を走る首都高環状線は

かつて『築地川』と呼ばれる運河でした。

 

 

築地川は

中央区役所の前で右に折れ

隅田川につながっていました。

 

将来的には

首都高10号線晴海線が延伸され

その一部となる予定ですが

事業化の目処は立っておらず

現在は一部が公園となっています。

 

 

中央区役所前から京橋方面には

関東大震災の復興事業の一環として

『楓川・築地川連絡運河』が掘割され

1930(昭和5)年に開通しました。

 

 

掘割と同時並行的に

運河を渡る三吉橋も建設され

運河の開通に先立ち

1929(昭和4)年12月に通行が始まりました。

 

 

全長約71m(23.98m×3)

幅員15mのY字型の橋は

『大東京の十六大橋』の一つとして

絵葉書になるほど有名だったようです。

 

 

1992(平成4)年~1993(平成5)年にかけ

改修工事が実施され

歩道がモザイク模様になり

高欄には水辺に生える木立の姿が

取り入れられました。

 

 

照明は

架橋した当時の鈴蘭灯を復元し

古き風情を感じさせるデザインで

修景されました。

 

 

また、一時期

首都高のランプとなり

一部撤去された歩道も復元されました。

 

 

銀座側のたもとには

小さな公園があり

石碑が立っています。

 

 

1993(平成5)年

橋の改修を記念して建立されたもので

三吉橋の歴史と諸元、築地川に架かる橋

三島由紀夫の『橋づくし』の抜粋が記されています。

 

 

渡り慣れた橋ですが

改めて歴史を振り返り

様々な角度から眺めると

素敵な橋だということを

遅まきながら認識しました。

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都台東区上野です。