スピンオフ編~中国各地・地方の人々の反骨精神を感じる『街角のブロンズ像』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、中国各地の『街角のブロンズ像』です。

 

中国の大都市の街角では

さりげなく置かれているブロンズ像を

たびたび目にします。

 

以前は中国共産党の

プロパガンダ的なものが多かったのですが

最近では親しみやすい

日常的なテーマの作品が主流になっています。

 

作者名やタイトルが表示されていないケースが多く

詳細は分かりませんが

印象に残ったものをいくつかご紹介します。

 

まずは、広東省の省都広州市から

 

旧市街の繁華街『下九路』にあった

『新年大吉』とタイトルされた像。

 

子どもを背負い

農作物を抱えた姿に

何となく政治的なにおいを感じます。

 

 

同じく旧市街で

清朝時代に外国人居留地であった

『沙面』に設置された

バイオリンを弾く女性と子供たち。

 

ヨーロッパ風の街並みに合わせた

メルヘンを感じる像です。

 

 

同じく沙面に設置されたカメラマン

この像を撮っている私が

逆に撮影されているようで

不思議な感覚でした。

 

 

こちらも沙面で見掛けた像

学校帰りの子供二人が

おじさんから食べものを買っています

 

 

旧市街の中でも

ひときわ古い建物が残る『西関』地区。

 

この辺りは対外貿易の中心となった

『十三行』という商人組織の拠点でした。

 

その西関の裏路地にあった

『開面』と題された像。

 

医師が診察をしているように見えますが

患者らしきは煙管をもっています。

 

ひょっとしたら

アヘン中毒の患者を治療しているのかも。

 

 

次は広東省のお隣

福建省の省都福州市へ

 

市中心部にある『三坊七巷』は

旧市街を保存、修復したエリアで

古い建物を利用した

飲食店や土産物屋が軒を連ねています。

 

いくつかの古い建物の前には

当時の商売に因んだブロンズ像が置かれています。

 

こちらは質屋の店先

『當』は中国語で質屋を意味します。

 

 

『花灯』と題された像

ランタンを製造販売している店です。

 

 

『瑞来春堂』という薬屋

患者の脈などを見ながら

漢方薬を調合しているのでしょう。

 

 

広場には

親子で餅をついている像がありました。

 

 

北の方に移動し

遼寧省第2の都市大連市へ

 

市中心部の『重慶街』にある『猫婆』

正宗重慶小麺と書かれていますので

麺屋台のおばあちゃん。

 

後ろにある麺屋が

独自に設置しているようです。

 

 

250㎞ほど北上し

遼寧省の省都瀋陽市へ

 

瀋陽駅前の『馬家焼売』の店先

店の原点である焼売売りの屋台風景です。

 

 

さらに300㎞ほど北に向かい

吉林省の省都長春市へ

 

市中心部の官庁街にある

『朝陽公園』の孔子とその弟子たち。

 

儒教の始祖である孔子の像を

各地の孔子廟で見ることはありますが

公共の場である公園に設置されているのは

非常に稀なケースです。

 

 

最後は長春市の北250㎞

黒龍江省の省都ハルビン市です

 

市随一の繁華街『中央大街』の

実物大の馬車。

 

恰好の撮影スポットで

市民や観光客が客車や馬上に乗り

写真を撮っています。

 

 

中央大街から東に2㎞

中華バロック建築と呼ばれる

華洋折衷の建物が並ぶ『老道外』。

 

多くの観光客で賑わうこの地区には

清朝時代の風物を伝える

ブロンズ像がいくつも設置されています。

 

こちらは人力車と車夫

貧困と疲労で瘦せこけた車夫の姿が

リアルに再現されています。

 

 

二胡を弾く老人と歌を歌う少女

これを糧にしていたのでしょうね。

 

 

屋外理髪店

今でも地方都市で見掛ける光景です。

 

 

1902年創業の

老舗肉まん屋『張包舗』の前にある

肉まん売りの像。

 

創業当初は

このような形で屋外で販売していたのでしょう。

 

 

ご紹介した像の中には

中華人民共和国になる前の

風物を伝えるものも多く

共産党の意向に反するような気もしますが

地方の人々の反骨精神を見るように思え

とても興味深いものがありました。

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都墨田区押上です