番外編~千葉県船橋市中山・蕎麦前も蕎麦も非の打ちどころがありません『夏見屋』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、千葉県船橋市中山の蕎麦処『夏見屋』です。

 

 

最寄駅は

京成本線『京成中山』または

JR総武線『下総中山』

 

 

京成中山駅から徒歩30秒

下総中山駅からは

京成中山駅方向に徒歩6分

 

1923(大正12)年創業

100年近い歴史のある

千葉県でも有数の老舗蕎麦処です

 

 

数年前にリニューアルされ

老舗の風格を残しつつ

モダンな感覚を取り入れた店造りになりました

 

 

蕎麦はもちろんのこと

品数はさほどありませんが

美味しそうな酒肴が揃っています

 

 

条件付きではありますが

アルコールも解禁されましたので

まずは生ビールから

 

 

お通しは

じゃこと青菜

ご飯にも合いそうです

 

 

『鯛の塩辛とクリームチーズ』

鰹の酒盗との組み合わせはよくありますが

鯛の塩辛は初めてです

 

程よい塩加減で上品な味で

思わず微笑んでしまう美味しさ

もちろんクリームチーズに合います

 

 

『にしんの旨煮』

三日間じっくり炊いたとのこと

美味しくない訳がありません

 

おそらく炊く前に

時間を掛けて戻しているのでしょう

身はふわふわです

 

煮汁が濃い目に見えますが

丁度良い甘辛さで

笑顔が倍増します

 

 

『海老真丈』

こちらの一番人気だそうです

素揚げした真丈から海老の香りが漂っています

 

軽くレモンを絞り塩で頂きます

上手く表現できませんが

これまでの真丈の概念を覆されました

 

 

『ホヤの塩辛』

臭みは全くなく

ホヤ本来の美味さを味わえます

 

ホヤ苦手の方は多いですが

このホヤで入門すれば

絶対に嫌いにならないと思います

 

 

ここで4代目ご主人より嬉しいお言葉

『鰹がありますが刺しで如何ですか』

お断りする理由は見つかりません

 

 

『鰹の刺身』

銀皮を引きつつ薄皮を残す・・・

相当のセンスと腕の持ち主ですね

 

 

ニンニクは卸したものではなく

自家製の醤油漬け

これは期待できます

 

 

戻りではありませんので

脂は乗っていませんが

その分鰹の旨味が凝縮されています

 

ニンニク醤油漬けのスライスが

絶妙のアクセントを添え

気絶しそうな美味さです

 

 

4代目との話も弾み

悪乗りし始め

メニューにない品をお願いしました

 

『鴨南蛮のアタマ』

嫌な顔一つせず

快くお引き受け頂きました

 

簡単に言えば

鴨せいろの蕎麦抜き

これが酒肴にいいのです

 

ちなみに『アタマ』とは

かつて築地市場内にあった『豊ちゃん』発祥の言葉で

丼のご飯抜き=具だけを意味しています

 

 

低温調理されてから炊かれているようで

柔らかくしっとりでジューシー

感涙にむせぶ味です

 

 

〆の蕎麦に移る前に

もう一品頂きたく

『浜干し蛍イカ』を発注

 

 

そんじょそこらの一夜干しとは違います

淡い塩加減で

入歯の方でも大丈夫な柔らかさ

 

美味いという以外に

言葉が見つかりません

・・・こんな一夜干しは初めての経験かも

 

 

とてもいい気分に浸っていましたら

こんなものを注文した奴が

・・・長い付き合いで知っている筈なのに!

 

『自家製辛味噌胡瓜』

見かねた4代目曰く

・・・辛味噌だけでも召し上がってください

 

 

胡瓜と接触していない塊を頂きました

程よい唐辛子の刺激

これは絶品です

 

獅子唐か万願寺だったらな

と思わず悔し涙を流しました

・・・次回はそれをお願いしよう!

 

 

友人の〆の蕎麦は

『冷やしとろろ蕎麦』

美味しそう!

 

 

私は『天せいろ』

初めての店では蕎麦を味わうため

普段は『せいろ』だけにしています

 

同行の友人が

天麩羅が絶対のお薦めというもので

素直に言葉に従った次第です

 

 

十割の細打ち

ボリュームもたっぷりで

見ただけで美味しいと分かる蕎麦です

 

 

まずは何も付けずにそのままで

蕎麦本来の味と香りを楽しめます

・・・予想を上回る美味しさです!

 

 

次は塩を一振りして・・・

蕎麦の甘みが際立ち

美味しさが増します

 

 

三口目は

山葵ちょい乗せで

蕎麦つゆで頂きます

 

少々甘目のつゆですが

返しもよく効き

上品な味の蕎麦つゆです

 

 

伏兵が居ました

祇園原了郭の『黒七味』

300余年一子相伝の名品です

 

さして美味しくないせいろには

七味を掛けて誤魔化す

そんなこともやります

 

黒七味がどのような味かは知っていますが

しかし蕎麦屋ではお初

この絶品蕎麦を生かすか殺すか

 

考えすぎると蕎麦が伸びますので

何も考えず蕎麦に振りかけ

蕎麦つゆで頂きました

 

不味いという訳ではありませんが

黒七味が強烈過ぎて

蕎麦の香りを殺してしまいます

 

 

天ぷらは

大ぶりの車海老が

堂々とセンターを張っています

 

サポートは

パプリカ、サツマイモ、紅芯大根など

7種類の野菜軍団

 

 

主役の車海老

白絞油でカラッと揚げられ

とてもいい食感です

 

身はぷりぷりで甘みもあり

非常に美味

やはり4代目は凄腕です

 

 

揚げ方が良く上質の海老は

しっぽまで残さず頂きます

これが美味しいのです

 

 

蕎麦湯はこんな器で出されます

熱々で頂きたいので

蓋つきのほうが良いようにも思います

 

 

薄過ぎず濃過ぎず

とてもいい塩梅の蕎麦湯

最後まで楽しませて頂きました

 

 

千葉県在住の友人に誘われ

初めてお邪魔しましたがとてもいい店で

リピートは確定です

 

ごちそうさまでした

 

夏見屋

千葉県船橋市本中山1-8-15

047-334-6233

11:30-15:00  17:30-22:00

木曜日と第2・4水曜日休み

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都中央区人形町です。