スピンオフ編~東京都足立区北千住・奥の細道矢立て初めの地『千住大橋界隈』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都足立区北千住の『千住大橋北詰界隈』です。

 

 

最寄駅は

京成電鉄本線

『千住大橋』。

 

 

駅から徒歩3分

隅田川にかかる橋で

『日光街道(国道4号線)』が通っています。

 

橋の北側は足立区

南側は荒川区になります。

 

 

最初に千住大橋が架橋されたのは

徳川家康が江戸に入府して間もない

1594(文禄3)年のことで

隅田川に架けられた最初の橋です。

 

当初の橋は

現在より200mほど上流の地点で

単に『大橋』と呼ばれていました。

 

その名残は

現在の橋にも踏襲され

銘板には大橋とだけ記されています。

 

 

千住大橋は

幾たびもの改架、改修が行われ

1767(明和4)年に

現在の位置に架け替えられました。

 

1885(明治18)年

台風による洪水で流出し

翌1886(明治19)年に

二重の太鼓橋様式の木橋として再架橋され

関東大震災後の1927(昭和2)年には

震災復興事業の一環として

現在の鉄橋が架橋されました。

 

 

1973(昭和48)年

交通量の増大に伴い

下流側(画像左側)に新橋が架橋され

旧橋は下り車線

新橋は上り車線になりました。

 

 

旧橋北詰西側には

『大橋公園』という小さな公園があります。

 

 

何処にでもあるような公園ですが

奥の細道矢立て初めの地なのです。

 

1689(元禄2)年3月27日明け方

深川の『採茶庵』を舟で出立した松尾芭蕉は

千住大橋付近で舟を降り

矢立ての初めの句

『行く春や 鳥啼魚の 目は泪』を詠みます。

 

 

公園の川沿いにある階段を上り

堤防テラスに出ることができます。

 

 

テラスは

『千住大橋際歴史資料空間』と名付けられ

大橋ゆかりの資料などが展示されています。

 

 

壁に描かれているのは

歌川広重と葛飾北斎の絵。

 

その先には

相撲番付のようなものが見えます。

 

 

大河一覧

東西の有名河川の番付表です。

 

よく見ると

東西ともに大関から始まっていて

横綱がありません

何故なのでしょう?

 

 

隅田川は

宮戸川と両国川とともに

行事とされています。

 

でも

宮戸川も両国川も

隅田川の別称だったはずなのですが・・・・。

 

 

隣には

東西の橋の番付表がありますが

こちらにも横綱はいません。

 

千住大橋は

行事を務めています。

 

 

千住大橋の下には

『千住小橋』があります。

 

以前は堤防テラスが

上流、下流で分断されていましたが

2004(平成16)年に

長さ約31m、幅2.6mの歩行者専用橋が作られ

行き来が可能になりました。

 

 

千住小橋の中ほどに

何やら説明板があります。

 

『水面に浮かぶ三個のブイの謎』

ブイの下には

木橋時代の橋杭が三本眠っているそうです。

 

 

こちらが三個のブイ。

 

 

小橋を渡ったところには

『千十大橋御上り場』があったそうです。

 

将軍家や日光門主など

高貴な人々が利用した船着き場で

将軍家は千住近郊の鷹場に

鷹狩に行くときなどに利用していたとのこと。

 

 

御上り場に

将軍の御成船が着く様子を描いた絵も

掲示されています。

 

 

テラスはまだまだ下流方向に続きますが

ひとまず上に戻ります。

 

 

橋に沿って北に向かうと

二股に道が分かれます。

 

左の大通りは日光街道(国道4号線)

右は旧日光街道です。

 

 

交差点の右側には『足立市場』が・・・

千住宿の青物市場として

16世紀後半から存在していた

『やっちゃ場』をルーツとするもので

神田市場、豊島市場とともに

江戸の三大市場の一つでした。

 

因みに画像の右側の建物は飲食店棟で

美味しい店が並ぶ穴場です。

 

 

旧日光街道へ入ると直ぐにあるのが

『千住宿 奥の細道プチテラス』。

 

 

松尾芭蕉生誕360年に当たる

2004(平成16)年に建立された

芭蕉の石像があります。

 

余談ですが

松尾芭蕉は幕府の密偵だった

そんな説もあります

・・・真相は分かりませんが。

 

 

芭蕉も歩いた旧日光街道を進むと

千住宿とやっちゃ場の面影を残す

建物がいくつかありますが

この続きは改めて。

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、中国広東省広州市です。