スピンオフ編~東京都江東区深川・おくのほそ道への旅立ちの地『採茶庵跡』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都江東区深川の『採茶庵跡』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄大江戸線

『清澄白河』

または

東京メトロ東西線、都営地下鉄大江戸線

『門前仲町』。

 

今回は門前仲町駅から

清澄白河駅方向に歩きました。

 

 

『清澄通り』を北に500mほど行き

『仙台堀川』に架かる『海辺橋』に至りますと

南詰の左側に

小さな小屋が現れます。

 

 

失礼な話ですが

公衆トイレと見間違いそうです。

 

しかし

よく見ると

案内板、石碑、銅像があります。

 

 

ここが

『採茶庵跡』です。

 

採茶庵は

俳人松尾芭蕉の門人で

経済的にも芭蕉を援助した

杉山杉風の庵室でした。

 

 

旅姿で座る銅像は

松尾芭蕉。

 

芭蕉は

1689(元禄2)年に

門人河合曾良を伴い

『おくのほそ道』の旅に出ますが

旅に先立ち

住居としていた『芭蕉庵』を手放し

旅立ちまでの暫くの間

採茶庵で過ごしました。

 

採茶庵があった正確な地点は

明らかではありませんが

海辺橋付近にあったとのことから

2017(平成29)年に

江東区が当地に銅像などを設置しました。

 

ちなみに採茶庵は

『さいちゃあん』ではなく『さいとあん』と読みます。

 

 

採茶庵に隣接し

仙台堀川に沿って

『芭蕉俳句の散歩道』という

遊歩道が整備されています。

 

 

私が訪れたのは

緊急事態宣言が発令される3週間前

両岸の桜がほころび始めた頃。

 

 

仙台堀川の岸辺は

隠れた桜の名所でもあります。

 

 

芭蕉俳句の散歩道は

仙台堀川の南岸150mほど続き

『おくのほそ道』で詠まれた

代表的な句がいくつか掲示してあります。

 

ここで問題です。

 

松尾芭蕉は

全行程約2400㎞

150日ほどの日数を費やしたこの旅で

何句の俳句を詠んだでしょう?

 

答えは後ほど。

 

 

芭蕉庵を引き払う際に詠んだ句

『草の戸も 住替る代ぞ ひなの家』から

散歩道が始まります。

 

この句は

旅に出る前に詠まれたものですが

『おくのほそ道』の最初の句になっています。

 

 

芭蕉は

仙台堀川から船に乗って千住に渡り

『千住大橋』の北詰から旅を始めました。

 

この時に詠んだ有名な句

『行春や 鳥啼魚の 目は泪』です。

 

 

平泉で詠んだ

『夏草や 兵どもが 夢の跡』

芭蕉が訪れる500年ほど前に

同地では

奥州藤原氏の藤原泰衡に襲われた

源義経が30年の生涯を閉じました。

 

義経の居城であった高館に登った芭蕉は

この句をもって

平泉の歴史と地勢を

簡潔に描写しています。

 

 

この散歩道では見当たりませんでしたが

大垣で詠まれた50番目の句

『蛤の ふたみにわかれた 行く秋ぞ』が

おくのほそ道の結びの句となっています。

 

すなわち

さきほどの問題の答えは

50句です。

 

150日に及ぶ旅ですので

200~300句くらいかな

と思われがちですが

意外と少ないのです。

 

しかし

3日に1句詠じていることになり

凡人にはマネできることではありませんね。

 

採茶庵跡

東京都江東区深川1-11

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都葛飾区堀切です