スピンオフ編~東京都台東区池之端・往時の3分の1とはいえ広大『旧岩崎邸庭園』(庭園&撞球室) | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、10月12日10月19日にアップした記事の続編、東京都台東区池之端の『旧岩崎邸庭園』(庭園&撞球室)をテーマにします。

 

 

先週月曜日の記事では

岩崎家の居住空間であった

和館をご紹介しましたが

今日は和館と洋館の前に広がる庭園と

撞球室(ビリヤード・ルーム)をご紹介します。

 

 

手入れの行き届いた

広大な芝庭ですが

余りの飾り気のなさに

一瞬戸惑います。

 

これが本当のわびさび

粋というものなのでしょうね。

 

 

しかし

要所要所に

品のいい灯籠や庭石が配され

素晴らしい情景を醸し出しています。

 

 

庭の南端から洋館を眺めると

岩崎邸の広大さが分かりますが

これでも往時の3分の1。

 

一個人で

そのような大邸宅を構えていた

三菱財閥の総帥の凄さを

感じ取れます。

 

 

岩崎家の客人は

この出入口から庭園に降り

優雅な時を過ごしたのでしょうね。

 

 

洋館の裏には

変わった石組があります。

 

井戸?

違います。

 

洋館から撞球室へつながる

地下通路の通気口だそうです。

 

 

そして

こちらが撞球室

ビリヤード・ルームです。

 

洋館同様

ジョサイア・コンドルの設計。

 

 

ジャコビアン様式の洋館とは異なり

当時の日本では非常に珍しかった

山小屋風の造りになっています。

 

 

軒を深く差し出した大屋根などに

アメリカの木造ゴシックの流れを汲む

デザインになっています。

 

 

外部からの見学のみで

室内に立ち入ることはできません。

 

内壁には

明治時代の金唐革紙が貼られています。

 

 

中央に置かれたビリヤード台

ビリヤードは当時の紳士のたしなみでした。

 

 

大屋根の部分は

シンプルですが

非常に凝った造りになっています。

 

 

洋館からの地下道の出入口

雨の日でも濡れることなく

行き来することができました。

 

 

撞球室の裏は

山小屋のイメージに合わせた

小さな林が設置されています。

 

 

撞球室で

旧岩崎邸庭園の見学は

終了です。

 

 

袖塀の先端には

ヨーロッパ風のモニュメントが。

 

 

中央には

3つの菱形が刻まれています。

 

 

アプローチの坂を下り

正門まで戻ると

説明板が設置された

展望台のようなものがあります。

 

 

煉瓦塀についての説明ですが

その先に煉瓦塀は見当たりません。

 

 

振り返ると

そこに煉瓦塀が。

 

当初の岩崎邸の周りは

煉瓦積み黒漆喰仕上げで

桟瓦が葺かれていたそうです。

 

 

現在でも

耐震補強工事の際に発掘された

煉瓦を使用し

当時の様子が一部再現されています。

 

 

上野の繁華街の喧騒から

10分歩いただけで

100年以上前の

建物と庭に遭遇します。

 

過去の記事

洋館編

和館編

 

旧岩崎邸庭園

東京都台東区池之端1-3-45

03-3823-8340

9:00-17:00

年末年始(12月29日~1月1日)休み

入園料 一人400円

※みどりの日(5月4日)/都民の日(10月1日)は入園無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都港区新橋です