スピンオフ編~東京都台東区池之端・三菱財閥×ジョサイア・コンドル『旧岩崎邸庭園』(洋館) | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都台東区池之端の『旧岩崎邸庭園』をテーマにします・・・敬称略。

 

 

最寄駅は

東京メトロ千代田線

『湯島』。

 

 

駅から徒歩5分

緩やかな傾斜のアプローチに続く

入口に至ります。

 

 

『旧岩崎邸庭園』は

三菱財閥の創始者で

初代総帥の岩崎彌太郎の三男

三菱第三代社長の久彌の本邸として

1896(明治29)年に造られました。

 

メインの建物である洋館は

辰野金吾ら創成期の日本人建築家を育成した

英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計によるものです。

 

 

館内に入りまず目を引くのは

1階ホールから2階へ続く『大階段』で

支柱のない構造になっています。

 

 

ホールにある一対の化粧柱には

アカンサス風の花模様が

華麗に施されています。

 

 

地階に続く螺旋階段は

非公開になっています。

 

 

螺旋階段を下りた先には

別棟の『撞球室』に続く

地下道が通っているそうです。

 

 

大階段の前には

『大食堂』(画像奥)と

『客室』(画像手前)があります。

 

大食堂は

主に来客の際の食堂として用いられ

日常は和館の食堂が用いられていました。

 

 

客室に続く『婦人客室』には

隣の客室に比べ

要所要所に女性好みの

装飾が施されています。

 

 

天井は

日本刺繍が施された

シルクの布張りになっています。

 

 

ホールへ続く扉の両サイドには

コンドルが好んで用いた

イスラム風のデザインが。

 

 

客室と婦人用客室に隣接する

『サンルーム』。

 

広大な庭園を眺めながら

客人たちがお茶をしたのでしょうね。

 

 

サンルームは

『書斎』ともつながっています。

 

重厚なデスクと

洋書が納められた書庫があるこの部屋は

久彌と三菱の幹部との打ち合わせなどに

日常的に使われていました。

 

 

大階段を上がった2階には

集会室と3室の客室があります。

 

ベランダに面した

この客室には

貴重な物が展示されています。

 

 

版木ロール

金唐革紙の製造に使う

円筒形の型です。

 

 

金唐革紙は

凹凸の模様をつけた紙に

箔や彩色を施したもので

高級壁紙として利用されました。

 

洋館内の部屋の壁紙は

ほぼ全て金唐革紙になっています。

 

 

客室に続くベランダは

コロニアル様式で

イオニア式の列柱が立っています。

 

因みに

1階のベランダの列柱は

トスカナ式になっています。

 

 

こちらの

ビクトリア調の出窓がある部屋は

婦人用の客室です。

 

 

2階ホール奥には

トイレがあります

・・・使用はできません。

 

日本の民間の家屋で

最初に洋式のトイレを設置したのは

岩崎邸だそうです。

 

 

洋館は

1階西側で和館とつながっていますが

本日はここまでとし

後日改めてご紹介します。

 

最後に庭から見た洋館

公館のような正面とは異なり

典型的なコロニアル様式の邸宅

美しいフォルムです

 

 

現在は

洋館、和館、撞球室の3棟だけですが

往時は現在の3倍の敷地に

20棟もの建物が並んでいたそうです。

 

貧乏人の想像力を

遥かに超えています。

 

旧岩崎邸庭園

東京都台東区池之端1-3-45

03-3823-8340

9:00-17:00

年末年始(12月29日~1月1日)休み

入園料 一人400円

※みどりの日(5月4日)/都民の日(10月1日)は入園無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都江戸川区小岩です