スピンオフ編~東京都台東区池之端・書院造りのこだわりの屋敷『旧岩崎邸庭園』(和館) | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、先週月曜日にアップした記事の続編、東京都台東区池之端の『旧岩崎邸庭園』(和館)をテーマにします・・・敬称略。

 

 

先週月曜日の記事では

ジョサイア・コンドルが設計した

洋館をご紹介しましたが

今日は洋館に隣接する

和館をご紹介します。

 

洋館の西端には

ステンドグラスが鮮やかな

通用口があります。

 

 

通用口を上がり

・・・見学者は利用できません・・・

左方向に行くと洋館になりますが

まっすぐの方向には

和館への廊下が続いています。

 

 

廊下の右手には

簡素ですが趣のある

中庭が広がっています。

 

 

和館は

岩崎家の居住空間として建てられ

建設当初は

建坪が550坪(1800㎡超)あり

洋館をはるかにしのぐ規模でしたが

現在は大広間の一棟だけ

約320㎡が残っています。

 

施工は

大工棟梁として

政財界の大物の屋敷を

数多く手がけた

大河喜十郎と伝えられています。

 

 

床の間や襖に残る障壁画は

明治初期の日本画家で

狩野派の描法を基礎としつつも

洋画の遠近法等の技法も取り入れ

日本画の革新に貢献した

橋本雅邦が描いたものと

伝えられています。

 

 

次之間と三之間は

お茶席になっていて

飲み物や甘味を頂くことができます。

 

 

お茶席からは

中庭の全貌を眺めることができます。

 

 

次之間には

物販スペースも設けられ

絵ハガキや土産物などが

売られています。

 

 

大広間へと続く廊下

派手さはありませんが

落ち着きある風情です。

 

 

濡れ縁からは

木々の間に

洋館を望むことができます。

 

 

書院造りの大広間

正月の集まりや婚礼など

岩崎家のセレモニーの場として

使われていました。

 

 

違い棚と袋棚が

直角に二組

珍しい造りですね。

 

 

床の間の絵は

橋本雅邦による

『富士山と波』。

 

 

障子の組子は

岩崎家の紋である

菱紋をモチーフにして組み立てられ

建具の細部にまで

意匠への心配りが見られます。

 

 

建具だけでなく

長押などの釘隠しにも

菱形が見られるなど

錺金具にまでこだわりが見られます。

 

 

洋館から和館の見学は

大広間で終わります。

ここで履物を履いて

庭園散策と撞球室見学に向かいます。

 

 

庭園と撞球室については

日を改めてご紹介します。

 

旧岩崎邸庭園

東京都台東区池之端1-3-45

03-3823-8340

9:00-17:00

年末年始(12月29日~1月1日)休み

入園料 一人400円

※みどりの日(5月4日)/都民の日(10月1日)は入園無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、タイ・バンコク市です