スピンオフ編~台湾基隆市・基隆三大廃墟の一つ『社寮東砲台』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、台湾基隆市の『社寮東砲台』をテーマにします。

 

 

基隆は

首都台北の北東約30㎞に位置する

人口約37万人の都市。

 

17世紀初頭に

スペイン人による侵略を皮切りに

オランダ、イギリス、フランスなど西欧列強

そして日本に蹂躙された悲しい歴史を持つ町です。

 

今日ご紹介する『社寮東砲台』は

社寮(現在の和平島)に

スペイン人が築いたもので

『基隆三大廃墟』の一つです。

 

ちなみに

基隆三大廃墟とは

私が勝手に命名したもので

『阿根納造船廠遺構』

『許梓桑古厝』

『社寮東砲台』です。

 

社寮東砲台は

市の中心部から北東に6㎞

基隆駅前のバスターミナルが起点になります。

 

 

路線バス101番に乗車します。

 

 

約30分で

最寄のバス停

『和平島橋頭』に到着。

 

和平島橋の先にある入江には

南欧を彷彿させる

カラフルな家が建ち並んでいます。

 

 

橋のたもとには

三大廃墟の一つ

阿根納造船廠遺構があります。

 

 

阿根納造船廠遺構の対岸に聳える

この小高い丘の上に

社寮東砲台があります。

 

 

10分ほど歩くと

何やら不思議なものが現れます。

 

 

1626年に

スペイン軍が水源確保のために掘った

『龍目井』です。

 

 

龍目井から更に坂道を上ると

三叉路が現れますが

道標はありません。

 

右に行くか左に行くか

迷いました。

 

 

丘の上にあるのだから

と言うことで

右の急勾配の道を選択しましたが

ちょっと不安です。

 

 

さらに10分程歩くと

社寮砲台の案内板が

・・・三叉路に出しておいてよ!

 

でも選択に間違いがなかったので

一安心。

 

社寮砲台とだけ書かれていますが

東砲台と西砲台があったとのこと。

 

今回訪れたのは東砲台ですが

西砲台がどこにあるのかは不明です。

 

 

案内板の先には

壁だけが残った

石造りの家が。

 

 

兵舎の跡のようです。

 

 

兵舎跡から

5分ほど坂を上ると

漸く要塞のような場所が現れます。

 

説明も何もありませんので

詳しくは分かりませんが

火薬庫ではないかと思います。

 

 

長い間放置されていたため

建物はガジュマルの樹に

覆いつくされています。

 

 

中に入ると

壁には銃眼が開けられています。

 

 

砲台へ上る石段があります。

 

 

スペイン人が築いた砲台ですが

その後オランダ人が取って代わりました。

 

その後日本軍が占領し

1897(明治30)年以降に

日露戦争に備え要塞として整備し

第二次世界大戦終戦まで

使用していました。

 

日本軍占領時は

砲台には主装備として

カノン砲4門が設置されていましたが

現在は堡塁のみが残されています。

 

 

砲台からは

現在では観光地となっている

『和平島公園』を見ることができます。

 

 

奇岩が並ぶ海岸ですが

中央部に小さな堡塁が見えます。

 

ここも要塞の一部だったのかも知れません。

 

 

基隆市では

三大廃墟を観光資源として

位置付けているようですが

観光地としての整備は

全くなされていませんので

訪問客は殆どいません。

 

言い替えると

廃墟、遺跡マニアにとっては

穴場とえる場所です。

 

社寮東砲台

中華民国基隆市中正區和一路2巷

 

過去の記事

阿根納造船廠遺構

許梓桑古厝

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都墨田区です