ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、台湾基隆市の夜市屋台『広東麺』です。
基隆は
首都台北の北東約30㎞に位置する
人口40万人弱の都市
西欧列強や日本に
翻弄された
数奇な歴史を持つ町です
17世紀にはスペイン人が
現在の和平島に
要塞を築きました
その十数年後には
オランダ人がスペイン人を追放し
要塞を占領
その後
イギリス軍船による侵犯が起き
1863年に対外的に正式に開港
1884年には
フランス軍が上陸し
8ケ月に渡る清仏戦争が勃発
1895年には
日本の占領が始まるなど
悲劇が続きました
そのためでしょうか
市民の信仰心は厚く
寺社仏閣が多く存在しています
中でも有名なのは
市中心部の仁三路にある
『奠済宮』
奠済宮の前には
市民や観光客に人気の
『基隆廟口夜市』があります
夜市と言っていますが
ほとんどの屋台は
昼から営業しています
屋台の看板には
番号と料理の名前がありますが
店名は書かれていません
今回ご紹介するのは
18番の『広東麺』
片仮名でラーメンと書かれています
店先に無造作に置かれているのは
色々な内臓
・・・知らないものたくさん有ります
カウンターの中では
二人の女性が
調理と下拵えをしています
メニューは
麺とスープが主体で
30~50元(約110~180円)
価格が変動していることもあります
扁食(ワンタン)麺にも惹かれましたが
店名になっている『広東麺』を注文
35元(約130円)
日本で広東麺と言えば
とろみのあるスープの
五目そばが一般的ですね
実は
広東省には広東麺はありません
日本人が考え出した料理です
天津麺、天津飯、上海焼きそばも
日本人作で
中国にはありません
本場にはない広東麺が
何故台湾にあるのでしょう(?)
日本占領時代の産物でしょうか
でも日本の広東麺とは違い
あんかけ五目そばではありません
どちらかというと陽春麺
麺は平打ち
フェットチーネやきしめんのような
ビジュアルです
スープは
鶏ガラ出汁の清湯
薄い塩味です
とろみはありませんが
平打ちの麺によく絡み
超美味
赤いチャーシューが
1枚だけ
でもいい味です
何枚ものせて
チャーシュー麺にすればいいのに・・・
そう思うのは日本人だけでしょうか(?)
麺の下から
もやしが出て来ました
これはどうでもいいです
麺もスープも
日本人好みの極上味
しかも130円とは
ごちそうさまでした
次回は、明日9月4日(水)。ビーフカツに戻ります。東京都江東区の『とんかつ田 豊洲店』です。