番外編~東京都大田区・小さな施設ですが見応えあります『昭和の暮らし博物館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、東京都大田区の『昭和の暮らし博物館』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

東急多摩川線『下丸子』

または

東急池上線『久が原』。

 

 

どちらの駅からも

徒歩8分

住宅街の中にあります。

 

 

この小さな看板がある

路地を入ります。

 

 

路地の奥まで来ても

どこに博物館があるのか

分かりません。

 

実は

この木造の一軒家が

『昭和の暮らし博物館』です。

 

 

1952(昭和26)年に建てられ

1996(平成8)年までの45年間

小泉館長のご一家が

暮らされていました。

 

1996(平成8)年に

最後の住人だった

小泉館長の妹さんが亡くなられ

無人になってしまいました。

 

取り壊しも検討されましたが

第二次大戦後に建てられた家が

東京にはほとんど残っていないこと

1軒分の家財がそっくり残っていることなどから

庶民の暮らしを知ってもらうための博物館として

1999(平成11)年に開館しました。

 

 

門の前には

昔懐かしいコンクリート製のごみ箱が。

 

 

門に掛けられた郵便受け

当時としては

相当モダンだったのでしょうね。

 

 

門をくぐると左手に

受付兼ショップの

小さな建屋があります。

 

こちらの建物は

博物館開館に当たり

建てたようです。

 

 

木造二階建ての母屋は

2002(平成14)年に

国の登録有形文化財に指定されました。

 

館内には

家財や道具が

当時のまま展示されていますが

内部での撮影は不可になっています。

 

 

玄関の左手には

ポンプ式の井戸があり

たらいや洗濯板も置かれています。

 

洗濯機などない時代ですから

ここで手洗いしていたのでしょうね。

 

 

たらいの奥には張り板が

・・・一般の家に張り板って珍しいような気がします

我等下町の貧乏家屋にはありませんでした。

 

 

勝手口からは

居間の食卓が見えます。

 

 

館内での撮影は禁止ですが

屋外から望遠レンズで撮ってみました

・・・これもいけないことだったのかな?

 

室内で見ましたが

干物で味噌汁など質素な食事で

朝食のように思えました。

 

 

勝手口には

木製の塵取りと箒などが・・・

壷のようなものはごみ入れだと思います。

 

 

勝手口の軒先には

色々なものが

吊るされています。

 

 

中でも興味深かったのが

こちらの『干飯(ほしいい)』。

 

お釜やお櫃を洗う時に

底についたご飯粒を取っておき

干して干飯にし

炒って砂糖や醤油を絡め

おやつにしたそうです。

 

まさに

MOTTAINAIの精神ですね。

 

 

簾の掛かった二階は

下宿として

学生を住まわせていたこともあるそうです。

 

 

主屋に繋がる

縁側のある建物は

平成の時代に入ってから

増築したものです。

 

 

縁台に座ると

大きくはありませんが

趣味の良い庭を

眺めることができます。

 

 

玄関の右手奥には

土間があります。

 

 

かまどや七輪がありますが

こちらは新しいもののようです。

 

 

受付脇にあった

可愛らしい自転車。

 

小泉家のものではなく

博物館開館後に

どなたかが寄付されたとのことです。

 

手製のように思えますね

これ欲しいです!

 

 

小さな施設ですが

見応えあります。

 

館内撮影不可なので

画像はありませんが

この時代にしては

かなりモダンな思想のもとに

設計されたことが窺えます。

 

例えば

たんすなどは全てビルトインで

各部屋に家具などによる

でこぼこ感が全くありません。

 

なお

別館で『画家吉井忠の部屋』があり

画家吉井忠の作品が展示されています。

 

昭和の暮らし博物館

東京都大田区南久が原2-26-19

03-3750-1808

10:00-17:00

金・土・日・祝のみ開館

※年末年始及び9月上旬は閉館

入館料500円

 

次回は、明日8月6日(火)に番外編。台湾台中市の『李海魯肉飯』をテーマにします。