番外編~台湾台南市・日本占領時代の高級料亭を再現『鶯料亭』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、台湾台南市の料亭跡『鶯料亭』をテーマにします。

 

 

台南は

首都台北の南西約265㎞

人口189万人程度

台湾で六番目に大きい都市です。

 

市内には

日本が占領時代に建てた建物が

多数残存しています。

 

その一つが

『民生緑園』近くにある

『台南測候所跡』です。

 

 

台南測候所跡の隣には

和風の家屋があります。

 

 

門には

『原(旧)鶯料理』の看板が。

 

幻の高級料亭

『鶯料亭』の跡です。

 

『鶯料亭』は

神戸出身の料理人天野久吉が

日本占領時代の1912年に開業し

台南在住の日本の政財界人に

よく利用された料亭だそうです。

 

1923年

昭和天皇が皇太子の時代

台南を訪問した時に

食事を用意した記録もあります。

 

 

日本の敗戦、撤退後は

台南第一高等学校の

教職員宿舎となりましたが

建物の老朽化とともに放置され

廃墟と化してしまいました。

 

台南市は

台南を熱烈に愛した天野久吉に敬意を表し

鶯料亭を復元・公開するため

2012年に修復工事を始めました。

 

その年は

奇しくも鶯料亭創業から

100年目に当たる年。

 

翌2013年

当時の優美な姿を取り戻し

一般公開される運びになりました。

 

門を入ると

日本式の庭園が広がっています。

 

 

左手奥には

『鶯』と書かれた石が。

 

 

建物は二棟あります。

 

画像左は

阿霞飯店グループが運営する

『鷲嶺食肆』で

1階はカフェと土産物屋

2階はギャラリースペイスになっています

・・・この部分は今回は割愛します。

 

画像正面が

復元された鶯料亭。

 

 

建材はほとんど新しいものですが

デザインはできる限り

再現されているとのことです。

 

 

豪華さはありませんが

懐かしさ溢れる雰囲気。

 

 

書院造りのような部屋

高級料亭には行ったことありませんが

こんな部屋もあったのでしょうか?

 

 

和風に造られていますが

何となく違和感があります。

 

 

竹を使った欄間

南国を感じます。

 

 

高級料亭というよりは

ひと昔前の

民家の廊下のようです。

 

 

内装は

少し違うのではという

感じもしますが

台南を愛した日本人のために

家屋を再現し無料で一般公開する

台南市政府に敬意を表します。

 

館内に結構な音量で

昭和歌謡が流れているのは

如何なものかと思いますが。

 

鶯料亭

中華民国台南市中西区忠義路二段84巷18号

886-2-221-0595

10:00-21:00

月曜日休み

 

次回は、明日7月12日(金)に番外編。中国天津市のクラフトビアレストラン『麦落酒酿啤酒餐吧(Mellow Craft Beer & Restaurant)』をテーマにします。