スピンオフ編~韓国プサン市・日本人には重い展示ですが要一見『プサン近代歴史館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

現在、3週間余の予定で台湾を旅しています。記事は日本で書き溜めてあり、いつも通り毎日アップされます。コメントバックが遅くなることもありますので予めご了承ください。

 

本題に入る前に少しだけ台湾リポートを。

中部の嘉義(・・・映画『KANO』で有名になった)でパチンコ屋を見つけました。パチンコは、台湾や韓国で1960年代後半から70年代にかけ本格的に導入され、90年代には爆発的な人気になりました。ギャンブル性と依存性が高いことから韓国では2008年に法的に禁止になっています。台湾でも2000年代に入ってから台北市長の馬英九氏が台北市内での営業を禁止しましたが、地方都市では合法なのでしょうか?

 

 

私はパチンコをやりませんので詳しいことは分かりませんが、ほぼ日本と同じ感じではないでしょうか。煙草の煙モクモクですが、軍艦マーチなどうるさい音楽はなく、比較的静かな雰囲気でした。

 

 

それでは本題に入ります。

 

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、韓国プサン市の『プサン近代歴史館』です。

 

 

プサン市は

ソウル市に次ぐ韓国第2の都会。

 

350万人の人口を抱える大都市ですが

ソウルに比べると

何処となくのんびりした雰囲気があります。

 

特にクチェシジャン(国際市場)付近は

屋台が立ち並び

ローカル感が溢れています。

 

 

プサンを訪れる日本人観光客も多く

ソミョン(西面)やナポ(南浦)で

ショッピングやグルメを楽しむ姿が

見受けられます。

 

しかし

今日ご紹介する『プサン近代歴史館』は

チェシジャンの隣にあるにもかかわらず

日本人観光客の姿を見ることは

ほとんどありません。

 

 

テチョンノ(大庁路)に面した

一見優雅な洋館は

プサンの人々にとって

悲しい歴史の象徴となっている建物なのです。

 

日本が韓半島を占領していた1929年

朝鮮経済を支配するため設立された

『東洋拓殖株式会社』のプサン支店として

建てられたものです。

 

 

19~20世紀のプサンに関する

市街地の写真や資料により

他国を侵略、占領、統治するという

日本の非人道的な行為を

客観的に淡々と展示しています。

 

こちらは

トンネ(東莱)温泉の様子を描いた

絵葉書

和装の女性も・・・

 

 

同じく東莱の

公衆浴場。

 

 

近年人気が復活した

ソンド(松島)ビーチ

昔も人気の海水浴場だったようです。

 

写真の左下には

『鎮海湾要塞司令部許可済』の文字が。

 

 

変わった展示物を発見

よく見ると

『二〇加煎餅』と書かれています

博多名物ですね。

 

 

2階には

日本占領時代の街並みが

1/3くらいのスケールで

再現されています。

 

 

かつてプサン市内を走っていた

市電も再現され

中ではビデオが放映されています。

 

 

『電車に乗って釜山の近代の街を見物する』

日本語も選択できます。

 

 

叔父さんと甥っ子が

市電に乗って

1930年代の日本占領下の街を巡る

そういうシナリオです。

 

 

こちらはプサン駅

なかなかの趣ですね。

 

 

『釜山本町』

現在のチュガンデロ(中央大路)辺りでしょうか?

 

右上端に微かに見えるのは

跳開橋のヨンドテギョ(影島大橋)が

跳ね上がっているところです。

 

 

現在のカンボンノ(光復路)

市電が走っていたのですね。

 

 

プサンの三大映画館の一つだった

『寶來舘』

現在のナポドンにありました。

 

 

場所は特定されていませんが

完全に日本の街並みですね。

 

 

양조소(醸造所)とのキャプションがあり

写真に杉玉がありますので

酒蔵なのでしょう

しかし

樽には『醤油』の文字が。

 

 

泣く子も黙った

日本陸軍憲兵隊のプサン分隊

近代歴史館の向かいにあったようです。

 

 

日本人にとっては

少々重たい展示ではあります。

 

しかし

日本が韓国を

侵略、占領、統治したのは

事実です。

 

それをどう捉えるかは

個々の考え方になるのでしょう。

 

ここで私の考えを

述べる気はありませんが

プサンに行かれたら

一度訪れてみてください。

 

プサン近代歴史館

韓国プサン市チュング(中区)テチョンドンイーガ(大庁洞2街)24−2

82-51-253-3845

9:00-18:00

1月1日及び毎週月曜日休み

 

次回は、明日4月2日(火)に番外編。韓国プサン市の食堂『テファユッケジャン』をテーマにします。