スピンオフ編~東京都中央区・銀座に残る昭和レトロのビル『銀座奥野ビル』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、東京都中央区銀座の『奥野ビル』です。

 

 

最寄駅は

東京メトロ有楽町線

『銀座一丁目』。

 

 

銀座通りから昭和通りに向かい

2本目の通りが

銀座三原通り。

 

 

この通りの一丁目にある

周囲のビルとは

大きく異なる趣のビルが

『奥野ビル』です。

 

 

表参道ヒルズがある場所に

かつて存在した

同潤会アパートに

雰囲気が似ています。

 

それもその筈

同潤会アパートの建築部長を務めた

川元良一氏による設計です。

 

建築当初は

『銀座アパートメント』と呼ばれていました。

 

私はこの近隣で生まれ、育ち

小学校も目と鼻の先。

 

よくこのビルの前を通っていましたが

『銀座アパートメント』だったか

『奥野ビル』だったか

記憶は定かではありません。

 

 

入口は一箇所ですが

左右対称のビル二棟で

構成されています。

 

向かって左側が

1932(昭和7)年に建てられた本館

右側が

1934(昭和9)年に増築された新館。

 

 

当初は高級アパートメント

~現在で言うところのタワーマンション(?)~

部外者以外の立ち入りはできませんでしたが

現在は画廊やアンティークショップなどもあり

誰でも入ることができます。

 

入口を入ると

本館側に郵便受けと

エレベータが。

 

真ん中の空間から向こうが

新館です。

 

 

新館1階には

レトロスペクティブな金庫が

もちろん装飾品で

お金は入っていません。

 

 

金庫の脇には

地階へ続く

昭和レトロな階段が。

 

 

奥野ビルの最大の見どころは

本館側にあるエレベータ。

 

 

階数を示す

金色のインディケーターも

威厳があります。

 

 

実はこのエレベータ

東京でも絶滅危惧種の

完全手動式なのです。

 

 

籠が降りてきたら

外側の扉を手で右に引き

次に

内側の黄色い蛇腹の扉を

同じように手で右に引いて

開けます。

 

 

乗り込みましたら

行き先階ボタンを押して

外側の扉を手で閉めます。

 

 

続いて

内側の扉も手で

きちんと閉めます。

 

少しでも開いていると

エレベータは動きません。

 

利用する時は勿論のこと

出た後もきちっと閉めるのがルール。

 

 

最上階の7階まで

上ってみました。

 

階段室には

屋上への階段がありますが

一般の方は利用できません。

 

 

ここからは

階段で1階ずつ

見学(?)して行きます。

 

 

ちなみに

階段は本館と新館の両方に

隣合うように設置されており

間には飾り窓があります。

 

 

6階に下りると

こんな空間が。

 

 

突き当りの601号室は

小さなギャラリーになっています。

 

 

各階に

小さなギャラリーやブティックがありますが

306号室は少し違います。

 

『スダ美容室』と書かれた看板が

掲げられています。

 

秋田から上京された

須田さんという女性が

竣工当初よりここに住み

美容室を営まれていました。

 

須田さんは数年前に

100歳でお亡くなりになりましたが

306号室には

美容室であった往時をしのばせてくれる

鏡などが残っています。

 

現在は

非営利団体である

『銀座奥野ビル306号室プロジェクト』が

306号室に手を加えることなく

保存する活動を行っています。

 

 

今日は敢えて

306号室内部の写真を掲載しません。

 

開室日も設けられていますので

銀座のど真ん中にあった美容室の

栄枯盛衰を

ご自身の目でお確かめください。

 

銀座奥野ビル

東京都中央区銀座1-9-8

 

付 録

 

銀座さとう

 

銀座奥野ビルのすぐ近くにある惣菜屋

・・・吉祥寺さとうの経営です・・・

 

 

銀座店のみで

1日20個限定販売の

ビーフカツバーガー

 

 

1個600円しますが

絶品です。

 

 

次回は、明日12月7日(金)に番外編。中国上海市の『虹橋空港V01ラウンジ』をテーマにします。