ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今日は実録編、ビーフカツからもその他の食べ物からも離れ、私が実際に経験した信じられない話をします。決して盛った話ではありません。Believe it or not・・・信じるか信じないかは皆様次第。
私は、東京都中央区新富町という下町で生まれ、育ちました。
下町の人間は、概して早口・・・私も例に漏れず相当な早口です。
高校までは周囲が下町の人間ばかりだったので何の問題もありませんでしたが、大学に入って早々にトラブルが。
地方出身の学友から『お前は早口過ぎて喋っていることが聞き取れない』と指摘を受けました。
それ以来、極力ゆっくりと話すように努めていますが、幼い頃からの友人と話しているとついマシンガントークになってしまいます。
今回は、そんな早口が原因で起こった実録です。
15年ほど前のある晩、幼馴染と銀座のバーへ行きました。
奴の行きつけの店ですが、私は初回。
カウンターに腰掛け昔話に興じていると、ママから『お客様はどちらのご出身』との質問。
『中央区です』と答えると、『ご苦労されたのですね』とのお言葉。
そんなに苦労はしていないとは思ったのですが、その場はそれでおしまい。
2か月程して別の友人と裏を返しました。
時間が早かったせいもあり、先客はカウンターに初老の男性が一人だけ。
一つ席を空けて座り飲み始めると、ママがやおら私達の方を向き初老の男性に話し掛けます。
『あちらのお客さんは、御苦労されているんですよ。中国残留孤児だったそうです』。
何!誰が中国残留孤児?・・・と言ってもその場には2人だけで、どう考えても私のことのよう。
私:『私は中国残留孤児ではありませんよ』
ママ:『先日お見えになった時に中国出身っておっしゃったじゃないですか』
訳が分からず少々興奮気味で、下町丸出しの早口になり
私:『出身は中央区です』
それを隣で聞いていた友人がニヤニヤしながら『確かに中国って聞こえる』と発言。
自分では『ちゅうおうく』と言っているつもりなのですが、早口過ぎて『ちゅうごく』と聞こえたようです。
早口が災いして残留孤児に間違えられるとは・・・そこまでは年をとっていないのですが。
お後がよろしいようで。
次回は、明日11月23日(金)に番外編。中国ハルビン市のレストラン『露西亜』をテーマにします。