ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編、ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は韓国プサン市の『臨時首都記念館』です。
４月２７日
釜山のホテルのＴＶで
文・金会談の様子を眺めていました。
文・金から『文金高島田』を連想し
おめでたいことなのだろうかなどと
下らない思いに耽っていました。
同時に
南北朝鮮関係を今一度振り返ってみよう
いつになく真面目な思考にも走り
翌２８日に
『臨時首都記念館』を再訪してみました。
最寄駅は
地下鉄１号線の
『トソン（土城）』駅。
２番出口から地上に出ると
『臨時首都記念館』は
左方向へとの案内版が掛かっています。
この案内は取り敢えず無視し
大通りを直進します。
１つ目の信号の角を左に曲がると
石畳の並木道が現れます。
左側の壁には
１９５０年頃のプサンの生活を描いた
壁画やレリーフがあります。
この道を真っすぐ進み
突き当りにある階段を上ると
『臨時首都記念館』です。
しかし、このルートは帰り道にしましょう。
往きは
１本目の角を右に曲がります。
道なりに進み
この階段を上ると
『臨時首都記念館』の
入口の目の前に出ます。
入場無料ですので
そのまま入ります。
門を入って左側にある洋館
こちらがいわく付きの建物です。
１９５０年に勃発した朝鮮戦争で
共産軍の猛攻を受け
首都ソウルが陥落した韓国は
首都をプサンに移さざるをえなくなりました。
この時に
大統領官邸として使用されたのが
この建物なのです。
当時の大統領イ・スンマン（李承晩）氏は
１９５３年にソウルが奪回されるまでの３年間
ここに住んでいました。
２階建ての建物の１階には
８つの部屋があり
臨時首都当時の様子が再現されています。
こちらは夫人の部屋
オーストリア出身の夫人ですが
部屋は１００％コリアンテイスト。
ダイニングルームは
韓国風インテリアの部屋に
洋風のテーブルと椅子が置かれた
韓洋折衷になっています。
キッチンの片隅には
当時は珍しかったであろう
トースターが置かれています。
イ大統領も
米国生活が長く
夫人もヨーロッパの方だったからでしょうか。
当時の市民生活を表す
ジオラマも何点か展示されています。
建物の裏には
美しい庭があります。
プサンの繁栄の象徴とも言える
高層マンション群とのコントラストが
印象的です。
庭の奥には
もう１軒洋館が。
１９８７年に
プサン高等検察庁検事長公邸として
建てられたもので
２００２年の検察庁舎の移転に伴い
臨時首都記念館に移転されました。
２０１２年に改装を終え
臨時首都当時のプサンの
プレゼンスと歴史性を強調する
展示館として公開されました。
館内には
当時の市民生活が
リアルに再現されています。
こちらは
北部から避難してきた
難民のバラックです。
中にも入れます。
ほとんど何もない状態
大変な生活だったのですね。
求職中の失業青年
ちょっと不気味です・・・失礼
関西の芸人の誰かに似ていませんか？
当時の喫茶店も
再現されています。
テーブルのディスプレイで
古い韓国の歌謡曲が聴けるようになっています
・・・演歌のルーツは韓国なのでしょうか・・・
廊下の壁一面にポスターが。
古い韓国映画のポスター
何か懐かしさを感じます。
再び庭に出ると
『避難学校』と書かれた
テント小屋が。
避難民たちの
学校を再現したもののようです。
臨時首都記念館には
何度も行ったことがありましたが
歴史的な南北会談の直後だったためか
改めて考えさせられるものがありました。
I wish Korea would go their own way peacefully!
プサン広域市西区臨時首都記念路４５
（부산광역시 서구 임시수도기념로45）
82-51-244-6345
9:00-18:00
１月１日と毎週月曜日休み
次回は、明日５月１５日（木）に番外編。韓国カンヌン（江陵）市のトッカルビの屋台『クンジュン』をテーマにします。