ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。天津&上海を2週間旅していましたが、昨日、友人・知人の期待と予想を裏切り無事帰国しました。今日は番外編、ビーフカツから離れ一昨日上海最後の晩に頂いた『金八仙』の上海蟹をテーマにします。
毎年この時期になると
蟹が恋しくなり
上海に行きます
上海蟹の旬は
内子を持った雌が10月
濃厚な味噌の雄が11月です
有名店としては
『成隆行蟹王府』や『王宝和酒家』がありますが
どちらも目の玉が飛び出るような価格です
私が20年来通っているのは
地下鉄1、2、8号線『人民広場』駅から徒歩5分
『金八仙』という店です
2~4階が客席の大きな店です
ゴージャスな内装ですが
庶民的な価格で美味しい物が頂けます
上海で合流した友人達と
雌雄2尾ずつ計10尾
豪勢な絵になりました
『清蒸(チンジョー)』という料理方法です
蒸しただけのものを
生姜の効いた黒酢で頂きます
ちょっと分かり憎いのですが
大きい方が雄
小さい方が雌です
まずは雄から
不敵な面構えをしています
『俺を喰うのか?』と言っているような
上海蟹の特徴は
爪にまといついた
藻屑です
雄は雌よりも
爪が大きく
藻屑もたくさん付いています
最初に
爪と足を外します
かなり熱いので大変な作業です
次に
裏返して
『ふんどし』を取り外します
甲羅を外すと
甲羅側にも本体側にも
濃厚な味噌が詰まっています
すぐにでもかぶりつきたいのですが
その前に『ガニ』を取り除きます
これを食べるとお腹を壊します
ガニ駆逐作業が終わったら
本体を2つに割ります
これで臨戦態勢に
あとは鷲づかみし
ひたすら
無言で頂きます
甲羅の裏に付いた味噌は
箸ですくって
平らげます
うにと卵黄を合わせたような
濃厚な蟹味噌が
口の中に広がります
この味に魅せられ
毎年11月になると
上海に来てしまうのです
正直言って
身はさほど美味しくありません
爪はまあまあです
こちらは雌です
雄に比べ
全体的に小ぶりです
味噌は少ないですが
内子がたっぷり
雄とは違った美味しさです
上手くできない方には
親切な店員さんが
さばいてくれます
今年は雄138元、雌78元
それぞれ約2400円、1400円と
例年に比べ少し高めでした
でも
味はここ数年で
最も良かったです
ご馳走様でした
来年もまた来ます
金八仙
上海市黄浦区黄河路98号
021-6358-2083
10:30-27:30
日本語も英語も通じませんが
写真と英語が付いたメニューがあります
次回は、明日11月15日(土)に番外編。東京の『森の茶屋』をテーマにします。