こんにちは。森岡亜由美です。
片づけられないというお悩みを持つかたと
何人もお話させていただく中で感じるようになったのは、
多くの主婦の心の中に
「こんなに家が散らかっているなんて
ダメな主婦だと誰かに批判されるんじゃないだろうか」
という恐れがあるということでした。
家の中なんて人を招くことがなければ
家族以外は誰も見ることがないのですが、
誰かに見られてジャッジされているような感覚があるために、
常に漠然と「片づけないと」と追い立てられているような人は
珍しくないということです。
ただ、「ダメ主婦の烙印を押されるかも」という不安から、
「片づけなくては」という焦りが強くなると、
自分が家で家族とどんなふうに過ごしたいのかとか、
どういう部屋の雰囲気を作っていきたいのかなど、
生活する上で大切なことの優先順位や
インテリアの好みについてなど
本人の中でもよくわからなくなってしまうようです。
それで、どんどん「こうすべき」が膨らんでいって、
モデルルームみたいな部屋でないとダメだ、
いつもその状態をキープしないとダメだって、
さらに自分を「片づけなきゃ」と追い込んでしまうのです。
でも、そういう状態の自分で片づけを強行すると、
「部屋はすっきりしているけどいつも自分はイライラしている」
とか
「部屋はすっきりしているけどダサく感じてがっかりする」
みたいなことが起こって本末転倒です。
家にいても家族に当たり散らしたり、
なんとなくテンションが上がらなかったりして、
ちっとも居心地がよくないということになります。
こういうとき、片づけるべきは部屋ではなく、
自分の内側にある「恐れ」だろうと思います。
具体的には、
自分の内側にいる「見張り役」が誰かを突き止めること。
(誰に見張られている感じがしますか?)
そして、その人からどうジャッジされることを恐れているかを
自分なりに解明すること。
(○○さんと比べられるのが嫌なんだなとか)
そして、その「見張り役」とサヨナラするか、仲良くなること。
(見張られている気がした時に、
それが現実には起こってないと確認するとか)
そんなことをしていくといいと思います。
家は「暮らしの場」であって、
「よい主婦であるかを試験されている場」ではありません。
「誰が来ても褒められるすっきりと片づいてセンスのいい家」で、
「毎日家族や自分に対してイライラしている」なんて地獄です。
自分にとって大切なことは何かを見失わないようにしたいですね。