心を掘り下げる前に | シンプルに暮らし、自由に生きるための、家と心の整えかた

シンプルに暮らし、自由に生きるための、家と心の整えかた

誰かに何かを証明するためでも、
お仕着せの価値観に従うのでもない、
自分らしい家と人生を作るためのヒントを伝えていきます。

こんにちは。森岡亜由美です。

 

 

自分が生き辛くてしょうがなかった時代に

カウンセリングなどを受け、「潜在意識」の存在を知り

「トラウマ」や「ブロック」と呼ばれるものに気づいて

それを解放していったことで

驚くような爽快感を味わったことがあります。

自分が軽くなったような感じと言ったらいいかな。

 

 

自分が上手く生きられなかった原因がわかって

すごくスッキリした気持ちになるし

これからもそこに気をつければうまくやっていける

という自信のようなものも感じられるようになりました。

実際、家族とのコミュニケ―ションが前より楽になったり

お金や仕事に抱いていた恐怖心が和らいで

肩の力を抜いて成果があげられるようになったりと

いいことばかりが続きました。

 

 

でも、それが続いたとき、

ある問題も起きてきました。

 

 

それは、

私が何かというと潜在意識を探るようになってしまった

ということです。

 

 

いい年なのに全然貯金がたまらない。

⇒ 小さい頃のトラウマがあるのでは。

仕事に全然やる気が起きない。

⇒ なにかブロックがあるのではないか。

 

 

何かにつけて、トラウマとかブロックの存在を疑い、

潜在意識に深く潜っては

過去の傷ついた記憶を探すようになってしまったのです。

 

 

最初はそれでもうまく行っていたのですが

だんだん、感情も思考も堂々巡りになるし

トラウマやブロックに気づいて手放しても

現実はあまり変化しなくなってくるしで

すごく疲弊するようになってしまいました。

 

 

で、あるとき気づいたんです。

・この方法はキリがない

・潜在意識からトラウマを一掃することは不可能だ

ということに。

トラウマやブロックを見つけることがムダだと言っているわけではありません。

そのことは後で書きますね。

 

 

人って、毎日、たくさんの感情を感じます。

それが、どんどんと心の中に蓄積していきます。

子どもなら、なおのことです。

小さな子どもというものは、

靴ひもを自分で結ばせてもらえなかっただけで

世界の終りのように泣けてしまうぐらい

日々、激しく強い感情を感じています。

その感情は、もちろん全部昇華されるわけではないから

多くが潜在意識に刻まれているはずです。

もちろん今の考え方や行動に影響を与えてもいます。

 

 

トラウマやブロックと向き合い続けて

疲れ始めていたあるとき、私は、

潜在意識を全部掘り返して、思い出して、

手放す作業をしていたら、

今を生きられないな…と思ったのです。

 

 

私はどこかで

「潜在意識の中のネガティブなものを一掃できたら

穢れの無い完璧な自分になれる」

と思っていたところがあります。

潜在意識のトラウマやブロックを全部手放せたら

何があっても落ち着いていて

自信があって、チャレンジできて

人に対しても寛容で怒らない人になれる…

みたいな感じでしょうか。

変な完璧主義を発動させて、

自分の心の重箱の隅をつついていたのですね。

けれどそれはある意味

過去の傷ついた自分を否定していることだ

ということには気づいていませんでした。

 

 

当時の私はまるで

30年住んできた家を新築にしようと

洗剤を使って必死に壁のシミをこすり、

また、家にホコリ一つ落とさないよう

自分や他人の行動を細かく見張る人のようでした。

(実際の生活もそんな人でした(笑)

 

 

大切なのは、

住み慣れた家をなかったことにしようと

無理やり新築っぽくするような

改装工事を繰り返すことではなくて

壁のシミや床の傷を「味」として受け入れられる

心の余裕を持つことなんだな。

そして、本当に必要なときだけ、

修理や断捨離をすればいいんだな。

少しずつそう思えるようになってきて

自分から心を掘り下げて

何かを探ることはしなくなりました。

 

 

トラウマやブロックを全部無くし

赤ちゃんの頃の自分になって

人生を一からやり直すことではなく

トラウマやブロックのある自分を

まずはまるごと受け入れて

この自分でやっていこうと思えたら

また、生きるのが一段楽になりました。

 

 

それは、トラウマやブロックを手放すことより

ある意味、難しいことだったけれど。

そして、ことあるごとに

受け入れ直すような性質のものでもあるのですが。

 

 

潜在意識を掘り下げて

トラウマやブロックに気づくことは

全く無駄ではありません。

過程として必要な人も多いと思います。

 

 

ただ、その作業は刺激が強く

常習的にやるのには向いてないな

というのが私の実感です。

 

 

あれは、いわば外科手術みたいなものかなあ。

もしくは鍼とか、そういうのかな。

 

 

トラウマとかブロックが大きすぎて

人生に大きすぎる影響を与えているときは

その手法も有効だと思うし

解放された爽快感も大きいと思います。

でも、ある程度、心が落ち着いてくると

同じことをしても、

解放された感じは、最初のような強さでは味わえません。

 

 

例えば、運動もボディケアも何にもしてない人が

肩こりと頭痛で苦しんでいた時に

はじめて鍼を受けて肩こりと頭痛から解放されると

心から感激します。

でも、そのあと、自分でも運動などするようになって

また鍼を受けると、最初の頃のような感動にはなりにくいです。

だって、不調の程度がそれまでよりひどくないから。

 

 

心も似たようなもので

ある程度、過去が清算されてくると

トラウマやブロックをいじっても

前と同じような劇的な効果は感じられません。

ただ私はそこを読み違って

さらに深掘りを続けようとして、疲れました。

内臓の腫瘍を外科手術で切除したら

体が楽になって感動したから

微熱が出たときも

外科手術しようとするみたいな

状態になっていたんですよね。

 

 

自分の心のケアを前よりするようになって

感情が安定してくると

潜在意識をどうにかしても

前と同じような劇的な何かは感じにくかったり

起こりにくかったりします。

そういうときには、潜在意識を深掘りするより

他の方法をとった方が

ものごとがうまく運ぶことが多いと思います。

 

 

今まで以上に休むことだったり

今まで以上に好きなことをすることだったり。

 

 

何にしても自分をケアする方法は、

ひとつに限定しない方が

自分との付き合い方に余裕がでます。

トラウマやブロックを掘り下げるだけでなく

人生を緩やかにして

優しくてご機嫌な自分でいられる方法を

たくさん見つけておくことは

大切だなって、個人的には思っています。

 

 

1時間の昼寝が
トラウマに向き合うことより

確実に幸せをくれることも多いのだから。

 

 

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