1型糖尿病を発症すると見聞きする数字に

 

10万人に1人

 

というものがあります。

 

インターネットでも「1型糖尿病は10万人に1人」という文言を見聞きしますが、実はこれ間違いです。

 

とは言え、私も発症当時は10万人に1人の病気になったんだと思い込んでいました。

 

 

  そもそも「10万人に○人」は有病率じゃなく発症率

 
以前の記事で紹介した研究の中で、病気の頻度を表す主な指標として、下記の2つがあるよと紹介されています。

 

有病率(現在何人くらい患者がいるのか)

発症率(毎年新たに何人くらい発症するのか)

 

私たちがよく聞いてきた、「10万人に○人」は発症率のことを指していたんです。

 

 

  しかも全年齢の患者の発症率ですらない

 

 

小児慢性特定疾病情報センターの概要(2014年10月1日更新)では、下記のように記載されています。

 

日本人1型糖尿病(0-14歳発症)の平均年間発症率は、1.4~2.2/年間100,000人

 

そうです。

私たちが、「10万人に○人」と聞いてきた数字は、日本人の0〜14歳で発症した1型糖尿病患者の1年間に発症した人数の割合だったのです。

この割合に15歳以上の患者のデータは入っていません。

 

しかも、リーフレット「インスリン分泌が枯渇した 1 型糖尿病」とはによると、

 

日本の15歳未満の1型糖尿病患者の年間発症率は、

年間 10 万人当たり 1.5~2.5

 

が最新のデータになっています。

 

 

  それで有病率は?

 

実は、有病率については下記の記事で紹介済みなんです。

 

 

日本の「インスリン分泌が枯渇した1型糖尿病」の患者数は約10万人~14万人(有病率で表すと0.09%~0.11%)

 

現在は、上記のように言われています。

 

 

  日本で1型糖尿病は1,000人に1人の病気

 

 

つまり、有病率を間を取って0.1%だとすると1,000人に1人が発症してもおかしくない病気になります。

 

10万人に1人なんて言われたら人生で出会うことあるかなと思ってしまうかと思いますが、1,000人に1人と言われたら人生で何人かに出会いそうですよね。

 

そんな1型糖尿病について今後も発信していければと思います。

 

 

 

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