血液検査と尿検査の結果が出て、先生に呼ばれた母が診察室からロビーに戻ってきました。

この後、私の人生は大きく変わりました。

 

 

  「詠一は小児糖尿病なんだって」



そう話し、病気のことを噛み砕いて説明する母は涙を堪えているのが子どもながらに分かりました。

 

そして、私は聞いたことがない風邪以外の病気に動揺を隠せず、泣くじゃくることしかできませんでした。


※当時は子どもに多いため小児糖尿病と呼ばれていた1型糖尿病は、診断基準などが整備されて成人以降でも発症することが分かっています。私も発症は小児期でしたが、今はアラフォーであり「小児糖尿病」とは言えない方がたくさんいます。

 

 

  ショックで正直覚えていない

 

今回、ブログで振り返るにあたり著書だけでなく、発症が分かってから3年後に書いた作文も読み返しました。

すると、作文ではまるで私が主治医に直接言われたような表現もあり矛盾が生じていました。

もちろん著書の方が母への確認が入っているので、主治医から聞いた母から私に伝えてくれたというのが本当なのだと思います。

人はとてつもないショックを受けたとき記憶を消すと言いますが、そんな状態だったのだなと改めて思いました。

 

  

 

#7につづく


 

 

 

はじめましての方は自己紹介もぜひ!

 

 

フォロー・アメンバー登録お願いします

フォローしてね! アメンバー募集中