子供の頃から
鈍臭いところがあって。
いい言い方をすると、
正直。
とか
誠実、とかなんだろう。
人によってはその前に「馬鹿」
がつく。
馬鹿正直。。
ズルいことができない性分。
誇らしくて言っているのではなく、
むしろ、ズルい
(賢いと言うべきなのか?)
器用さと度胸のある人が
羨ましい。
子供の頃から
みんながしていることなのに
何故か私だけ見つかって
怒られたり、
悪事をなすりつけられたりした。
ズルいことをする人は、
自分を肯定するためなのか、
本当に得をしたと思っているのか、
こんな私を馬鹿にする。
あからさまに
「馬鹿だねー」
とは言わない。
大抵そういう人種は
褒めてくる。
「真面目だよねー」
「偉いよねー」
って。
上からに聞こえる。
「馬鹿正直だよねー」
「うまくやれるのに
要領悪いよね」
と聞こえる。
私だって
器用にやりたいけど、
多分これは性分で、
やってはいけないことは
いつかしっぺ返しがくると
いい歳して(?)
本気で信じていて。
空気を読んだりして、
悪事に加担もできない。
要領が悪いとでも
言うんだろうか。
これでいいんだ、
と思っていても、
弱い私は、
自分だけ損をしているような気持ちに
なって、
真面目にやっていることが
嫌になることがある。
だけど。
うちの両親を見ていて、
やはり私と同じで、
この人たちの子供に生まれて
本当に良かったと、
心から感謝するお彼岸。
今はちょっと
弱ってて
やんなっちゃってるけど、
「大丈夫、これでいいのだ。」
ご先祖からの血が
そう言ってくれている。