一ノ蔵日本酒大学【前編】 | 酒サムライ・かずえの日本酒一合一会

酒サムライ・かずえの日本酒一合一会

酒サムライ、にいがた観光特使、きき酒師・日本酒学講師。新潟の女性日本酒コミュニティー「にいがた美醸(ビジョウ)」を主宰しています。

毎年1回開講している宮城・一ノ蔵さんの日本酒大学。今年は3月28日(土)、29日(日)でしたが、そこに参加して来ました!書きたいことがモリモリしているので、2回に渡ってお送りします。


以前、一ノ蔵さんを見学させてもらったことがありました。その時に案内を受けたのですが、遠いところわざわざ来ようと思ったのは、見学の際に従業員の方が大変気持ち良く対応していただいたことがあったからです。日本酒に関して勉強し、酒造りの体験もしたかったのは勿論ですが、一ノ蔵さんの会社自体のことも知りたかったし、触れてみたかったからなのでした。


28日は、新潟市内を7時30分に出発する高速バスに乗り、仙台まで約4時間。仙台駅からJR東北本線に乗り換え、各駅で40分ほどの松山町駅で下車し、改札を出るとそこには一ノ蔵さんの社員の方がお迎えに来てくださっていました。気持ちの良い対応です!そして送迎バスも待ち構えていました。


他の受講者も乗せたバスは、一ノ蔵さんの本社へ。着くと講義室へ通され、腹ごしらえです。出されたお弁当が豪華&ボリュームたっぷりで食べ切れなくて残念でした。全員用意された黄色の半纏を羽織り、開講式が行われた後、講義が始まります。そんな1日目は-


・酒造り講義・総論
・蔵見学
・酒造り講義・各論
・きき酒講義・実習
・蔵談義


という内容を消化しました。総論では酒類の分類のこと(税法、製造、原料などの面から)、清酒とは何か、そのようなことを広く見て行きました。蔵見学では、3班に分かれての行動です。見学用の通路は、施設内がガラス張りになって見え、一通り巡りました。各論では日本酒の原料となる水や米について、醸造方法についてを細かに学びました。科学的、かつ分かりやすい講義で、「なるほど!」と「へぇー!」が多かったです。


きき酒の実習では、別の部屋に移り、劣化したお酒の香りや色、味などをきき、同じ酒でも温度を変えたときの香味の違いなどを見ました。これは面白かったです。講義の最後、蔵談義では一ノ蔵さんの歴史や、日本酒のマーケットに関するお話などがありました。


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本社社屋での講義が終わり、夕方より懇親会です♪バスで宴会場に移動し、美味しいお料理と一ノ蔵のお酒を一通り頂き、ほろ酔い&にお腹一杯でいい気分です。「すず音」や「ひめぜん」といったような低アルコールなお酒のマーケットも構築できているようで、こちらも飲ませてもらいましたが、従来の「日本酒」とは一線を隔すものであり、新しい飲み物といった印象です。甘酸っぱいヨーグルトのような味と、爽やかな飲み口でした。これはオススメです。


また、懇親会では参加者の皆さんとも交流がもてたことを嬉しく思いました。つくづく日本酒は楽しく人を繋ぐものであるなと実感しました。さてさて、そんな楽しい会も終わり、翌日は7時30分集合です!いよいよ2日目は酒造りの体験です。

                                                  

新潟在住・きき酒師の酒Life


**後編に続きます**