一ノ蔵日本酒大学【後編】 | 酒サムライ・かずえの日本酒一合一会

酒サムライ・かずえの日本酒一合一会

酒サムライ、にいがた観光特使、きき酒師・日本酒学講師。新潟の女性日本酒コミュニティー「にいがた美醸(ビジョウ)」を主宰しています。

6時に起床。朝食を済ませ、送迎バスに乗り込み、本社社屋へ。本日は、楽しみな酒造りの体験ですドキドキさてさて、本日の内容。


・酒造り体験
・日本酒テスト&きき酒コンテスト
・閉講式

となっていました。早速酒造り体験では以下のことをさせてもらいました-


■麹づくり
(引き込み)
蒸して、放冷(冷まされた)された米に種麹をふりかけたものを、麹室の床台(作業台みたいなもの)まで運搬します。布に包まれた米を早足(駆け足?)で運搬する作業は結構な重労働です。
(盛り)
引き込み作業から1昼夜経過した麹の菌は、米の表面で増殖を始めます。これらの米を床台から麹箱に移す作業を行います。米を握ってみると弾力がありますが、パラッとしており、米同士がくっつくことはありません。
(出麹)
麹室から仕上がった麹を枯らし室というところに移し、台の上に広げて温度を下げます。表面は白く菌が繁殖し、食べてみるとほんのり甘くて、香りは栗のようでした。


■上槽「粕はがし」

やぶた方式の上槽機は、アコーディオンのような形状になっており、アコーディオンのひだにもろみが入り、ひだの一つ一つが空気でふくらみ、細かな布目から酒がにじみ出ることで搾られていきます。ここでは搾られた後の酒粕を、ヘラではがす作業を行いました。


■もろみの仕込み「水麹(かい入れ)」
仕込みタンクの中のもろみをながーい棒でかき混ぜる作業です。単純に見えますが、これがなかなかうまく混ざりません。ただ棒を上下させているだけ・・・みたいになります。


その他、10日目のもろみ、20日目のもろみを飲ませてもらうなど、貴重な体験ができました。日が経っていないもろみは酸っぱくて美味しいとは言えませんでしたあせる



新潟在住・きき酒師の酒Life



新潟在住・きき酒師の酒Life



新潟在住・きき酒師の酒Life




楽しい酒造り体験が終わり、テストに向けて補講です。日本酒大学が終わりに近付いているのが悲しい。
テストはこれまで学習した内容の筆記でした。酒造りの工程や、酒母のこと、水や米についてでした。それが終わると実技(きき酒)です。これが楽しかったけど難しかった!「甘み」「酸味」「アルコール濃度」のグループに、それぞれ5種類のお酒があり、低い順→高い順に並べるというもの。それぞれ自分の中で、トーナメント方式できき酒をしていきました。1回やってみて見直しで2回目、あれ、1回目と違うように感じる・・・。というように、かなり混乱しましたが、あんなこと毎日やったとしたら良いトレーニングになるなぁと思いました。


あっという間に閉講式です。修了証書を頂き、筆記試験と実技試験の表彰が行われました。筆記では1問不正解で、上位に入ることが出来たので、賞品に大和伝を頂きましたグッド!きき酒は・・・残念ながら上位には入れず、まだまだ修行が足りません。というか、皆さん日本酒好きな方ばかりだったので、全体的なレベルが高かったです!!


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閉講式終了後、食堂に移動し、「ちゃんこなべ」と自家製の「塩辛」が振舞われました。勿論お酒つきです。本当に美味しかった!皆さんと鍋をつつきながらお酒を飲み、名残惜しさを残しながら一ノ蔵を後にし、高速バスで新潟に帰ってきました。


正味1日半くらいの今回の催しでしたが、勉強や体験ができたことと同じくらい貴重だったと思うのは、その場に行かなければ出会えなかった人たちとの出会いや交流、そして一ノ蔵という会社に溢れるホスピタリティは抜群に素晴らしいものでした。お陰で気持ち良く楽しい体験になり、もっとその場に居たいと思うほどでした。


また行きたいな。大学院できないかなーっ。