今月の「働く女性のための相談室」は資格をとることについて
テニスの全仏オープンを毎日観ていますが、今年はナダルがいなくてとても寂しいです。でも、オンラインの女子ダブルスやレジェンドダブルスなど、今までとは違う楽しみを見つけましたさて、今月の『PHPスペシャル』は創刊300号、特集は「人生が変わる時間の使い方」。自慢じゃないですが、私は高校時代、毎日のように遅刻してました(朝の礼拝だけで、授業には間に合っていましたが)。会社員時代は毎朝ギリギリセーフ、家を出る2,3時間前に起きているのにです他にも小さな忘れ物などうっかりすることが多く、だからADHDのグレーゾーンを疑っているのですが、でも、約束の時間に関してはだいぶ改善された気がします。いわゆる生活の知恵や年の功というものだと思いますが、ギリギリはとにかく精神衛生上よくないと、さまざまな場面で嫌というほど体験して、ようやく「できることは」余裕をもって行動しようと意識・実行できるようになりました。この「できることは」がポイントで、今でも自称「ギリギリの女王」なのですが、待ち合わせや締切などはできるだけ余裕をもって動こうと思っています(それでもギリギリになりがち)。かつてはそうした発想もなく、常に右往左往していました今回の私の「働く女性のための相談室」のお悩みは、カウンセラーの民間資格をとったけれど、就活がうまくいかないというものです。本誌には、心理職業界事情を書いたのですが、ここでは一般論として、資格と仕事についてお話ししたいと思います。おそらくどの業界でも、国家資格があるものは国家資格が優先され、経験も重視されていると思うのですが(未経験者や経験の浅い人を募集することもありますが、その場合は若い人が優先される)、一部の方々に、資格をとれば就職できるという誤解があるように思えます。厳しいようですが、資格=転職保証、ではない、特に中高年になってからは、が現実ではないでしょうか。私は、資格の難易度と稼げるかどうかはある程度比例していると思っていて、だから比較的簡単にとれる資格で食べていくのは相当大変ではないかと思います。今や最難関の弁護士でも昔ほど簡単には稼げなくなっています。ただ、資格の使い方次第でいくらでも可能性はあります。いかにその資格を利用するか知恵を絞れば道は拓けるはず。同じ資格をとっても進む道はさまざまです。資格さえとれば自動的にどうにかなるという保証はないとわかったうえで資格取得を目指されるなら、きっと新しい世界で活躍されることでしょう。資格効果を期待していた方にはちょっと耳の痛い話かもしれませんが、いち資格保有者として私なりの事実をお伝えしました。心理職は実際かなり低賃金なので好きでないと厳しい世界ですが、やりがいは大きく、ライフワークにもなるので、心理が好きな方には本当におススメです