常に冷凍庫を圧迫している卵白。
30〜40個分の卵白が冷凍庫で待機しているので、流石に使わねば…と思い切ってまずは大きなココアフィナンシェを焼きました。
どれくらいの大きさかというと、深型フィナンシェで40個分、一般的なサイズだと50個分以上のフィナンシェ生地の量。
それを今回は大きなひとつの型で!
フィナンシェの生地は材料を泡立てて膨らませる作り方ではないので、嵩が低く焼き上がります。
そのため同じサイズ・容量で比較した時、パウンドケーキやマドレーヌよりもバターが倍近く必要になります。
更にアーモンドパウダーや粉糖も欠かせない材料のひとつで、原価もぐっとあがる要因に。
(ただ今回のレシピでは使っていませんが、ベーキングパウダーを使うレシピの場合はもう少し少ない生地量で焼けると思います。)
そして作業面でも粉類をいつものサイズの網でふるうのはコツがいりましたし、バターを1ポンド以上もの塊で溶かしていたら、キッチンを通る家族は二度見していました。
ボウルは25cm近い深型のものが必要で、生地が混ざるまで時間はかかり重くて力も要りましたし、量が違うだけでも予想以上の時間がかかって一苦労。
混ぜるのはこのサイズの泡だて器でどうにか…↓
冷めるのにも時間がかかり、夜に焼いたのですが放置して寝るわけにもいかずに夜ふかししてしまったので、時間に余裕を持って作るのも大事なポイントのひとつのようです。
翌日上面にチョコがけし、ドライいちじくやピスタチオダイスをトッピング。
先日載せたミニサイズと同じ組み合わせですが、これが大好きなんですよね。
失敗するとダメージが大きな分量でしたが、カットすると断面が詰まったり生焼けのようなところもなく、きれいでひと安心。
味もいつもと変わりませんが、アーモンドの風味・外側のカリッとした食感・内側のしっとり感はより強く出た印象です。
勢いで作りはじめたため大変に感じましたが、成功すると嬉しさもひとしお。
まだまだ卵白が保存されているので、また別の味でも大きいサイズのフィナンシェケーキを焼きたいと考えています。
【材料】
2400ml(アメリカの10カップ)のバント型
卵白 480g(M~L玉で12〜14個分程度)
グラニュー糖 250g
粉糖 180g
薄力粉 140g
ココアパウダー 60g
アーモンドパウダー 180g
無塩バター 480g
【準備】
○粉糖・薄力粉・アーモンドパウダー・ココアパウダーを合わせてふるう
○型の内側にまんべんなく油脂を塗る
○フライパンを準備し、その底が入る広さのバット(今回は更に大きなフライパンを使用)などに冷水を入れておく
○オーブンを180度に予熱しておく
【作り方】
①小鍋にバターを入れて中火にかけ、泡だて器で絶えず混ぜながら7〜8分ほど(目安)加熱し続けていくと茶色く色づいてくるので、焦げちゃ色になったら用意していた水に鍋底をつけて加熱を止める
★必ず色止めをしないと余熱でも加熱が進むため注意。
②ボウルに卵白とグラニュー糖をすり混ぜて、ふるっておいた粉類、焦がしバターの順に加え、材料を加える都度なめらかになるまで混ぜ合わせる
③型に流して表面をならし、型底を軽く台に打ち付けて空気を抜く
④シートを挟んでロールケーキ用の天板を乗せ、重石を乗せる。予熱したオーブンに入れ、60分焼く
★大きく型の縁よりも膨らみ過ぎそうな場合は、シートを乗せ、重石をしたロールケーキ用の天板を乗せて膨らみを抑えても。
★焼き上がりは周りが焦げないうちにと様子を見て取り出しましたが、その際揚げ焼きされているかのようにバターが縁でパチパチと泡立っていました。
ただ取り出すとすぐに下がり吸収され、食感に問題はありませんでした。
⑤20分ほど置き、粗熱が取れたら型から取り出してケーキクーラーへ。冷めたら乾燥に気を付けて保存し、半日~1日後にバターの風味が馴染んだあたりから切り分けて食べる
★写真ではスイートチョコレート(50〜60%)を70gほど湯煎で溶かしてかけました。
全体にまんべんなくコーティングするのもおすすめです。