顆粒ゼラチンと粉ゼラチンの特徴と換算 | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

少し前に触れていたのですが、顆粒ゼラチンと粉ゼラチンそれぞれの特徴や、粉ゼラチンから顆粒ゼラチンに変換したい場合、またはその逆の方法についてまとめてみました。


私はお菓子に使うのにはふやかすタイプの粉ゼラチンを使うのが好きで、作り慣れているということもあり、ブログに載せているレシピ自体はほぼ粉ゼラチンを使ったものです。

ふやかさずに使える顆粒ゼラチンはどちらかというと料理(鍋やスープ類に溶かすなど)に加えることが多くあります。


顆粒ゼラチンを粉ゼラチンとして販売されていることもありますし、両方ゼラチンパウダーという名前で販売されていることもあるのですが、使い方に違いがあります。



ほか材料について はこちらからも。

 



【特徴・使い方】

■顆粒ゼラチン(ふやかさずに使えるタイプ)

 白っぽくさらさらとしていて湿気を含みやすく、ふやかさずに使えるのが特徴です。
 45~80度程度(商品により違います。パッケージに記載されています)に温めた液体に直接降り入れてよく混ぜ合わせ、冷やし固めます。

 冷たい液体に加えたい場合は、約10倍程度のお湯(うまく溶ける量のお湯)に加えてよく溶かしてから、液体と混ぜます。


 顆粒ゼラチンは溶かしてもにおいがないことがほとんどで、コラーゲンの摂取を目的として料理や汁物、飲み物に取り入れたい場合はこちらがおすすめです。




■粉ゼラチン(ふやかして使うタイプ)

 粉といっても、顆粒に比べて粒が粗め。

 目安として約6倍の水に振り入れて、10分ほどふやかした後、溶かしてから固めたい液体に加えます。

 ゼラチンに水を加えると水分が全体に行き渡らずうまくふやけないため、必ず順番を間違えないのがポイント。


 そしてレンジ等で溶かす際はあまり沸騰させると、タンパク質が分解されて固まる力が弱まります。

 溶かす際ににおいが気になる場合もありますが、お菓子に使えば気になりません。


【換算】

■粉ゼラチン→顆粒ゼラチンに変える場合

 例えば粉ゼラチン5gを使った場合、大体6倍の水=30gでふやかしたとします。
 それを使い、250gくらいの液体を固めるレシピがあるとします。

 これを顆粒ゼラチンに換算する場合、粉と同量の顆粒ゼラチンを(ここなら5g)、パッケージに従った温度に温めた250~280gの液体に、振り入れてよく混ぜ合わせます。

 ただし、温めると風味や色が変わってしまうものが含まれている場合など、もし液体を温めずに加えたい場合は、顆粒ゼラチン(ここでは5g)をパッケージに従った温度の10倍程度のお湯(ここでは50mlほど)に入れてよく混ぜて溶かし、それを250gの液体に加えます。
 この時に水分が増えることで甘さが足りなくなるようでしたら、甘さも調整してください。
 

■顆粒ゼラチン→粉ゼラチンへ変える場合
  
 例えば顆粒ゼラチンを5g使って、250gくらいの液体を固めたレシピがあるとします。
 粉ゼラチンで作りたい場合は、まず小さな耐熱容器にゼラチンの6倍程度の水をいれ、そこに粉ゼラチン5gを振り入れます。(水をゼラチンに加えるとうまくふやかせない場合があるので、順番を守ります。)

 10分ふやかし、レンジで20~30秒、なめらかに溶かします。
 この時過度に沸騰してしまうと固める力が弱くなるので様子を見ながら行います。
 それを220~250gくらいの液体(液体の温度は顆粒ゼラチンのように気にする必要はありません)に加えてよく混ぜ合わせます。


【ポイント】

 あくまでもゼラチンの量は目安であり、メーカーによって、同じゼラチン量で固められる液体の目安量は微妙に変わってきます。
 パッケージを読み、慣れてきたら自分の好みの硬さに合わせてゼラチン量を決めてください。

 また生のパイナップルやキウイなどにはタンパク質を分解する酵素が含まれるためゼラチンも分解されてしまい固まりづらくなります。

 この場合はフルーツをソースなどにしてよく加熱したり、缶詰を使うと固まります。