シムネルケーキ | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

イギリスやアイルランドなどで、イースターや母の日などに食べられるシムネルケーキ。

ドライフルーツがたっぷり入った丸いケーキの上面をマジパンで覆い、更に11個の丸いマジパンを配置し、切り分けて食べるお菓子です。





こちらのケーキは名前や起源、成り立ちなどそれぞれの由来に本当に様々な諸説があるお菓子で、作り方や材料、形も町によって異なります。

中でも「11という数字はイエスの12弟子の数からユダの分の1を除いた数字であり最後の晩餐を意味している」「奉公先から帰省する際に母親に焼いたのが始まり」という伝承はよく目にします。

この華やかな香りと味わいが、もうたまらなく大好き。 
贅沢な気分になります。
紅茶にもぴったりです。




【材料】

15cm 丸型

☆生地
 卵 M2個
 カソナード 100g
 無塩バター 100g
 薄力粉 85g
 アーモンドパウダー 15g
 ベーキングパウダー 2g
 シナモンパウダー 小さじ1
 ジンジャーパウダー 小さじ1
 クローブパウダー 小さじ1/3
 ナツメグパウダー 小さじ1/4
 ラム酒漬けドライフルーツ 150g
 くるみ 40g

☆マジパン・中敷き用(好みで省略しても)
 粉糖 30g
 アーモンドパウダー 30g
 卵白 適量(5〜8g)

☆マジパン・仕上げ用
 粉糖 80g
 アーモンドパウダー 80g
 卵白 適量(20g 前後)

☆ジャム
 アプリコットジャム 10g
 (もしくはマーマレードの実のない部分でも美味)


★ドライフルーツは、あれば一部をオレンジピールやドレンチェリーに変えても。
 またマジパンの卵白の分量は、あくまで目安なので手触りで調整してください。


【準備】
○バターをすっと指が入る程度に柔らかくなるまで室温に出しておく
○卵は室温に戻し、溶いておく
○卵白(こちらは冷たいままで可)はといておく
○薄力粉・ベーキングパウダー・スパイスを合わせてふるう
○型にオーブンシートを敷き込む
○オーブンを170度に予熱する


【作り方】

【1】中敷き用のマジパンを作る

①粉糖とアーモンドパウダーをよく混ぜ合わせ、少しずつ卵白を加えながらよく練り合わせる

★表面がひび割れず、べたつかない程度が目安

②ラップに挟んで15㎝の円状に伸ばし、ラップに挟んだまま待機

【2】生地を作る

①バターをハンドミキサーでよく練り、カソナードを加えてふわっと軽くなるまで空気を含ませるように混ぜる

②卵を分離しないように4~5回に分けて加え、その都度しっかりと混ぜ、全部混ぜ終わったら更にふわっとするまで混ぜる

↑混ぜ終わる頃には嵩が倍になる

③ふるった粉類を加え、ゴムベラで側面や底からこするようにすくって返すように混ぜる

④つやが出てきたら洋酒漬けのフルーツを加えて、③と同じようにまんべんなく全体に散るように合わせる

【3】間にマジパンを挟むように型に生地を入れ、焼く

①型に生地の半量を流して表面をならし、準備しておいたマジパンを乗せる




②残りの生地を流して表面をならし、予熱が終了したオーブンで60分焼く



★途中40分経ったあたりから様子を見て、焦げそうになったらアルミホイルをかぶせ、時間通りに火を通す


③竹串を刺して生地が付いてこなければオーブンから取り出し、粗熱が取れたら型から取り出す



④上面にアプリコットジャムを塗って、周りの敷き紙を外し、次に取り掛かる

【4】仕上げ用のマジパンを作って飾り、焼いて仕上げる

①中敷き用と同じ要領でマジパンを作り、半量より少し多めのマジパンをラップに挟んで丸く伸ばす

②15cmの丸に切り抜き(セルクルがあるときれいで簡単)、ジャムを塗ったケーキの上に被せる

★今回は縁をマジバマンニッパで挟みましたが、指を使っても、なにもしないままでもお好みで。


③切り落とした部分と残りのマジパンはひとまとめにし、11等分にして丸め、②のマジパンの上に等間隔で並べる(大体1個7g程度)


④オーブンを180〜190度に予熱し、6〜10分ほど軽く焼き目がつくまで焼く