ドライフルーツがたっぷり入った丸いケーキの上面をマジパンで覆い、更に11個の丸いマジパンを配置し、切り分けて食べるお菓子です。
こちらのケーキは名前や起源、成り立ちなどそれぞれの由来に本当に様々な諸説があるお菓子で、作り方や材料、形も町によって異なります。
中でも「11という数字はイエスの12弟子の数からユダの分の1を除いた数字であり最後の晩餐を意味している」「奉公先から帰省する際に母親に焼いたのが始まり」という伝承はよく目にします。
この華やかな香りと味わいが、もうたまらなく大好き。
贅沢な気分になります。
紅茶にもぴったりです。
【材料】
15cm 丸型
☆生地
卵 M2個
カソナード 100g
無塩バター 100g
薄力粉 85g
アーモンドパウダー 15g
ベーキングパウダー 2g
シナモンパウダー 小さじ1
ジンジャーパウダー 小さじ1
クローブパウダー 小さじ1/3
ナツメグパウダー 小さじ1/4
ラム酒漬けドライフルーツ 150g
くるみ 40g
☆マジパン・中敷き用(好みで省略しても)
粉糖 30g
アーモンドパウダー 30g
卵白 適量(5〜8g)
☆マジパン・仕上げ用
粉糖 80g
アーモンドパウダー 80g
卵白 適量(20g 前後)
☆ジャム
アプリコットジャム 10g
(もしくはマーマレードの実のない部分でも美味)
★ドライフルーツは、あれば一部をオレンジピールやドレンチェリーに変えても。
またマジパンの卵白の分量は、あくまで目安なので手触りで調整してください。
【準備】
○バターをすっと指が入る程度に柔らかくなるまで室温に出しておく
○卵は室温に戻し、溶いておく
○卵白(こちらは冷たいままで可)はといておく
○薄力粉・ベーキングパウダー・スパイスを合わせてふるう
○型にオーブンシートを敷き込む
○オーブンを170度に予熱する
【作り方】
【1】中敷き用のマジパンを作る
①粉糖とアーモンドパウダーをよく混ぜ合わせ、少しずつ卵白を加えながらよく練り合わせる
★表面がひび割れず、べたつかない程度が目安
②ラップに挟んで15㎝の円状に伸ばし、ラップに挟んだまま待機
【2】生地を作る
①バターをハンドミキサーでよく練り、カソナードを加えてふわっと軽くなるまで空気を含ませるように混ぜる
②卵を分離しないように4~5回に分けて加え、その都度しっかりと混ぜ、全部混ぜ終わったら更にふわっとするまで混ぜる
↑混ぜ終わる頃には嵩が倍になる
③ふるった粉類を加え、ゴムベラで側面や底からこするようにすくって返すように混ぜる
④つやが出てきたら洋酒漬けのフルーツを加えて、③と同じようにまんべんなく全体に散るように合わせる
【3】間にマジパンを挟むように型に生地を入れ、焼く
①型に生地の半量を流して表面をならし、準備しておいたマジパンを乗せる
②残りの生地を流して表面をならし、予熱が終了したオーブンで60分焼く
★途中40分経ったあたりから様子を見て、焦げそうになったらアルミホイルをかぶせ、時間通りに火を通す
③竹串を刺して生地が付いてこなければオーブンから取り出し、粗熱が取れたら型から取り出す
④上面にアプリコットジャムを塗って、周りの敷き紙を外し、次に取り掛かる
①中敷き用と同じ要領でマジパンを作り、半量より少し多めのマジパンをラップに挟んで丸く伸ばす
②15cmの丸に切り抜き(セルクルがあるときれいで簡単)、ジャムを塗ったケーキの上に被せる
★今回は縁をマジバマンニッパで挟みましたが、指を使っても、なにもしないままでもお好みで。
③切り落とした部分と残りのマジパンはひとまとめにし、11等分にして丸め、②のマジパンの上に等間隔で並べる(大体1個7g程度)
④オーブンを180〜190度に予熱し、6〜10分ほど軽く焼き目がつくまで焼く