フライパンで焼くハートのスコーン | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

”ハート型でスコーンを作ることはできないか”という質問をいただきました。
生地によっては、もちろん可能です。

ただ私が載せているレシピの生地ですと、単にハートで抜いてオーブンで焼いただけでは中央から割れてしまったり、側面が膨れてよくわからない形になります。
でも私が載せている生地で作りたい、というありがたい言葉をいただきましたので作れないものかどうか、考えてみました。

結果、フライパンを使って焼くことで、上面が膨らんで割れるのを抑えることができました。
配合や作り方の手順自体は、以前にオーブンが壊れた時に載せたものと同じレシピです。





フライパンで焼くメリットは、オーブンがない(使えない)状況でも焼けることですが、サイズによっては中央が生焼け気味になりやすいので、火加減を調整し、焼き時間を見極められるようにるまで何度か練習するのがポイントです。


◆スコーンレシピ一覧
 →https://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-12282891706.html

◆オーブン不使用の焼き菓子・パンレシピ一覧
 →https://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-12240187576.html





【材料】

ハートセルクル型(約65×55×40mm)5個分 

 薄力粉 200g
 グラニュー糖 20g
 ベーキングパウダー 6g
 無塩バター 60g
 塩 ひとつまみ
 卵 M1個(50g前後)
 生クリーム 50g(卵と合わせて100g)


【準備】
○材料の粉類は冷蔵庫で冷やしておく
○バターは1cm角に刻み、冷やしておく
 →カチカチに凍らせる必要はなく、芯まで冷えて入れば良い
○卵を溶いて、生クリームを混ぜておく


【作り方】

①薄力粉・グラニュー糖・塩・ベーキングパウダーを入れ、軽く混ぜてからバターを加え、バターがさらさらになるまでカードやフードプロセッサーで切り混ぜる

★手作業で作る場合、カードでバターを刻むように細かくしていき、米粒程度の大きさになれば手の平同士で摺るようにしてさらさらにする(手も冷やした状態で行うとバターが溶けにくく作業しやすい)



フードプロセッサーはあまり回し続けるとバターの分量や柔らかさによってはまとまってきてしまうので、さらさらになればOK

②混ぜておいた生クリームと卵を①に2回に分けて加え、更に切り混ぜながらまとめたら(写真がその状態・混ぜすぎてべたついてこないように、混ぜすぎが心配な場合は粉気が少し残った状態でもOK)、打ち粉をしたまな板に取り出してなめらかにまとめる
 →暑い時期などで生地が柔らかすぎて型を抜きづらそうな場合は冷蔵庫で30分ほど休ませて冷やし、扱いやすくなってから③へ


③1cm厚さに伸ばし、上面を外側にして折りたたみ、軽く上から麺棒を転がして生地同士を密着させる(この状態で1.5cmの厚み)
 →最初から1.5cm厚さになるよう伸ばしたり手で丸めて成形しても良いものの、この工程で成形しておくと食べる時に半割にしやすい(どちらにしても厚みを出すのが膨らませるポイント)

④フライパンを弱火で予熱し、その間に型に打ち粉をしながら生地を抜いて(余り生地は1.5cm厚さに丸める・全部抜き終わるまで生地はフライパンに乗せない)、生地を全部抜き終わったら上面になる部分を下にして、一度にフライパンに並べる
 →オーブンのように予熱に時間がかかるわけではなくフライパンが温まれば良いので、全部型を抜いたらすぐに並べてOK



⑤すぐに蓋をして中弱火で膨らませ、5分経ったら小さなフライ返しなどでどれか1つの底面を少し持ち上げて焼き色を確認する
 →焼き色がついていない場合は火力が弱すぎ、焼き色が焦げそうなほどついている場合は火力が強すぎるので調整する

⑥計7分ほどして適度に焼き色がついたら、崩れないよう注意しながら手早く裏返し、再度すぐに蓋をする



⑦約13~15分ほどかけて、均一に火が入るよう、少しずつ熱が当たるところをずらしたり、焼き色が適度につくように弱火~中弱火の間で調整しながら焼く

★もともと柔らかめの生地ではあるものの、10分焼いてみたところで側面を触ってみてもぶよぶよなほど柔らかく、側面を写真の状態にした時に崩れそうな場合は火力が弱すぎる。
 その場合は中央に熱が通り、触っても崩れないようになるまで目安の時間よりも更に時間をかけて焼く。

⑧生地の側面がフライパンの面に当たるよう、側面からも内側に熱を通す感じで、手で軽く転がしながら5分ほど焼く
 →火傷に注意(熱い場合は清潔な布類などで手先を覆いながら)
 →膨らみ方はサイズや火加減でばらつき有り



★冷めたら横に半割にし、トースターで温めなおすと、焼き立てのさっくりとした食感が戻ります。

★5~6cm丸・菊型6~7個分作ることができます。
 丸や菊型で抜いた場合は、 200度に予熱したオーブンで17分焼くほうがおすすめです


今回使用した型はこちら。




飾ったベリー類は、冷凍品なのですが解凍されても離水が少なく、型崩れも少ない優れもの。
甘いのでそのまま食べても美味。