ななちゃんお疲れさま | 型にはまったお菓子なお茶の時間

型にはまったお菓子なお茶の時間

主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

普段のあまり良くなかったことはブログに載せないようにしているのですが、今日だけは朝からすみません。

昨晩遅くに、実家の犬が一匹、亡くなりました。
七月七日に拾ってきたので、名前はななちゃんでした。
まだ弟が高校生だったころ、夜の九時過ぎに部活から帰るなり、”すぐそこで小さなダックスが車をよけながら歩いていて危なかった”と、一度帰宅してから母と相談して様子を見に行き、保護して帰ってきたのを覚えています。
うちにも先にダックスがいたのもあり、気になったようでした。

獣医さんに見せても、この小ささなどからして1~2歳くらいだろうと言うことで、新聞に載せてみたり警察にも届けたけれど飼い主が探している様子はなく、ただ爪や体など手入れされていた様子もなかったので、一定期間後に我が家で引き取ることに。
そして先にいたダックスがとてもななちゃんを気に入って、子供ができ、私が出産する半年ほど前にななちゃんが先に出産し、何も教わらなくても一生懸命寝る間も惜しんで子育てしている様子を見て、勇気づけられたのを覚えています。

その子供も雄一匹だけ残して、ほかは母の仕事先の知っているひとたちに可愛がってもらうことになり、生涯犬を飼うのは一匹だけだと思っていた我が家に、気づけば3匹。
ななちゃんは食べ盛りの息子犬にと、わざわざ自分の餌をソファの中に隠してあとから私たちに内緒で息子犬にあげていたり、遊ばせたり、中年太りしてみたり、息子とお父さん犬(先にいた犬)が喧嘩していたら息子の味方をしたり、外で写真を撮る時に3匹を呼ぶとなぜか必ず息子犬をまんなかにして並んでいたり、夫婦で老いてどんどん顔の毛も白くなってと、まるで人間の家族のようでした。
そして私の弟は県外に進学・就職したのですが、帰省する度に夜は必ず一緒に寝にきていたようで、また県外に戻っていったあとも数日は夜に弟の帰りを待っていたりしていたようで、拾ってもらったことを覚えていたのかもしれません。

両親は3匹を非常に可愛がっていたのですが、先にいたダックスも2年前に亡くなり、ちょうど1週間くらい前にななちゃんと会った時にはやせて、一気に老いた顔も真っ白になっていました。
動けないながらも、立ちあがって見つめてくれた顔が忘れられません。
ここ数年は病気で何度か手術などをしたものの、最後は小さな顔と同じくらいの取り除けない大きさの腫瘍が口にできてしまい、もう長くはないだろうと今日も会いに行く予定だったのですが、既にここ3日ほどは食べたり飲んだりもできなかったようです。

ななちゃんが来てくれて、楽しい11年でした。
彼女自身予想できない人生だったでしょうけれど、我が家にきて幸せだったと思っていてくれているといいなと思います。


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ぼーっとしていたら手が滑って、炊飯釜を割ってしまいました。
はっとして昼前、仕事へ向かう前に実家に寄り、お別れをしてきました。
会えなくなるのは寂しいけれど、もうこれ以上苦しまずに済むので良かったという思いもあり、感謝の気持ちと、お疲れさまと声をかけてきました。
顔を見るまでは複雑な思いで、今もいろいろと考えるところはありますが、やや気持ちの整理もついたので、帰ったら子供たちと思い出話をたくさんしようと思います。