イギリスの有名な伝統スイーツ、トライフル。
スポンジ、シロップやジュース、ゼリー、フルーツ、カスタード、ホイップクリームを層状に重ねたデザートです。
レシピは書く間でもなく、分量は自由に好みで、作り方は本当に重ねるだけ。
と言うのも、華やかな見た目とは逆に、“あまりもの” “ありあわせ” “つまらないもの” などの意味があり、その名の通り残り物を組み合わせて作ったのが始まりなんです。
でも歴史を積み重ねて今では組み合わせる材料が確立されているということは、やはりそれだけの美味しさがあるからでしょうね。
なかなか全ての材料が一度に余ることってありませんが、あまりものどころか、わざわざ作って食べたなる逸品。
子供から大人までみんな大好き!
ここに載せたのは私が全部を手作りする際に好むレシピではありますが、市販のもので揃えても良いですし、できるところだけ手作りしてみてももちろんOK。
私自身他のお菓子を作った時の端切れなどでトライフルができそうだという時に思い出して、作り方や材料だけを参考に好きなものを好きなだけ使って、気軽な気持ちで作って楽しんでいます。
小さなカップに一人分ずつ作ったり、大きな器やボウルにきれいに重ねて食べる時に取り分けたり…
自分だけの、その時だけのトライフルを。
そういえば、料理なんかも週末に冷蔵庫のあまり物を全部組み合わせたら、結構豪華なものが作れたりすることってありますよね。
~作り方~
17cmのボウル1台分…5~6人分
☆スポンジケーキ…12cm丸型・約100g分
卵 50g (M1個)
グラニュー糖 30g
薄力粉 30g
牛乳 10cc
無塩バター 7g
☆シロップ…ジュースや洋酒30ccでも
グラニュー糖 10g
水 30cc
好みの洋酒 5cc
☆ワインゼリー…好みのゼリー200g分
ワイン(種類は好み) 100cc
水 100cc
グラニュー糖 15g
粉ゼラチン 4g
水(ゼラチン用) 20cc
☆カスタードクリーム…250g
全卵 1個
砂糖 60g
薄力粉 10g
牛乳 200cc
バニラのさや 3cm分
☆ホイップクリーム…130g
生クリーム 120cc
グラニュー糖 10g
好みの洋酒 5cc
☆飾り
果物 (甘くなければ少量の砂糖をまぶしておく)
ミント
①スポンジケーキを焼き、1.5cm前後の厚さにスライスしておく
→作り方は基本のジェノワーズ 参照
②粉ゼラチンを水にふりいれて5分ふやかし、レンジに20~30秒程度かけて溶かしたら、他のゼリーの材料を火にかけて砂糖を溶かし、ゼラチンを加えて混ぜ、バットに流して冷蔵庫で冷やし固める
→バットに薄く平らに流すことで、早く固まる
③カスタードクリームを作り、冷やしておく
1.溶いた卵に砂糖と薄力粉を混ぜ、牛乳を少しずつ加えながら溶き伸ばしてバニラビーンズを加え、小鍋に入れて泡だて器か木べらで混ぜながらとろみがつくまで中~強火で加熱し、小麦粉にしっかり火を通す
→バニラビーンズはさやをしごいて粒を入れ、なければ最後にバニラオイルやエッセンスを加える
2.バットに流し入れて、表面にぴったりとラップを張り付けて冷まし、粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間~冷やして、再度泡だて器でなめらかに混ぜる
→うまくできていれば、冷やしたあとに生地がつかずにきれいにラップが剥がれる
④生クリーム・グラニュー糖・キルシュを合わせ、七分立てに泡立てる
→盛り付けなどにより固さは好みで、写真はとろんとして柔らかいけれど、流れ落ちない程度の固さ
⑤シロップの材料を小鍋で煮立たせて、砂糖が溶けたら火からおろして冷ましておく
→あればシェリー酒やフルーツジュースで
⑥それぞれの材料は2~3分の1ずつ使用して、器にまずスポンジケーキを敷き、シロップ(ジュース・洋酒)を染み込ませ、ゼリーを崩しながら表面に広げ、更にカスタードクリームを乗ると言う作業を2~3回繰り返し、層状に重ねる
→小さい器に分ける場合は一回で全てを重ねたり、ランダムに盛り付けても
⑥最後にホイップしておいたクリームをたっぷりと乗せて1時間以上冷蔵庫で冷やして馴染ませ、フルーツやミントなどを飾る
~材料について~
スポンジは抹茶味にすれば和風、ココア味にすればチョコレートソースも合いますね。
そもそもスポンジではなくカステラなどで作る人も。
シロップも、私はキルシュを加えたものをオールマイティに使っていますが、ラム酒入りにしてレーズンやバナナを合わせて南国をイメージしたり、柑橘類を使う場合はコアントローを使ったりもします。
また、ベリー類があるならゼリーもベリー入りのものにしたり、色々な種類の果物を使うなら、たくさんフルーツが入ったゼリーにするなどテーマを決めても楽しく、ゼリーには具が入っていてもいなくてもOK。
ゼリーやカスタードを使わないレシピもありますし、ない材料は入れなくても。
何と言っても余り物を組み合わせたらどんな形だってトライフル、枠にとらわれず、自由に!