『Minhさんからの電話』
2024年の幕開けは
富山に住む私にとって
忘れられないものになりました。
立っていられない程の揺れに
帰省していた息子と抱き合い震えました。
戸棚からはグラスや食器が
落ちて散乱し、
片付けの最中も余震が続き
落ち着かない時を過ごしていました。
世界的ニュースになったこの地震、
2014年から2年半担当した
技能実習生のミンさんから
お見舞いの電話がありました。
彼はNPO法人Lotus Worksで
最初に担当した富山市で働いていた
実習生でした。
彼とは同地に住んでいるという事で
休みに図書館で勉強したり
桜の頃には花見をしたり、
私の家族と食事をしたり
浴衣を着て花火を見に行った事も
ありました。
宿舎に招いてくれて
春巻きを作ってくれた事もありました。
美味しかったです。
ミンさんが帰国の時は空港まで
見送りに行きました。
お別れが寂しかったのを覚えています。
帰国後、彼からお礼のアオザイが届きました。
サイズぴったり。
仲良くなった私の娘に
サイズを聞いていたようです。
2017年、私はミンさんに会いに
ベトナムに行き、
楽しい時間を過ごし
思い出作りをしました。
縁あってミンさんの奥さんの
フンさんとも日本語の勉強をしました。
当時はお子さんが一人でしたが、
今ではボンちゃんとミントちゃんの
４人家族になって元気な顔を見せてくれます。
遠い異国の地で私の事を
心配してくれたのですね。
嬉しくて胸が熱くなりました。
ありがとう。
また声を聞かせてね。
日本の母は元気ですよと伝えました。
いつかまたベトナムに
会いに行きたいと思います。（漢字を担当していた吉川）
2017年、ベトナムで。写真右がミンさん。
ミンさんからプレゼントされたアオザイ。