11月6日、ベトナム北部では一年で最も天候の良い時期にムックさんの結婚式は行われました。
場所はバクニン省、ハノイからは車で2時間くらいのところにあります。結婚式の招待を受けたのは挙式の1週間前のことで、突然の報告に驚きながらも参加させていただくことになりました。
バクニンまでは、ムックさんが日本語を教えている生徒たちと同じ車で向かいました。
日本語を勉強中の生徒さんたちはみんな自分と同じ20歳くらいの若者たち。日本語はまだまだ勉強中でしたが、エネルギー溢れる立ち振る舞いには頼もしささえ感じました。
結婚式はムックさんのご実家にて。ベトナムの結婚式はこうしてたくさんの人を招くのが一般的です。写真を撮り、食事をいただき、お酒を飲み、なにかとワイワイしています。そして、主役のムックさんご夫妻。ウエディングドレスを身にまとったムックさんはひときわ輝いており、「写真を撮ろう、写真を撮ろう」と終始囲まれていました。祝福ムードいっぱいの結婚式はとてもすてきな場所でした。
結婚式は人生の一大イベントです。ムックさんに日本語を教えていた立場として(そして今はいち友人として)結婚式に参列することが出来て、とても嬉しく思います。
また、ムックさんが日本語を教えている生徒たちと「日本語」で会話することができることの素晴らしさも感じました。自分が日本語を教えている実習生が、母国で日本語の教え子を持つかもしれない。そして、その日本語のバトンは連綿と今後も受け継がれていくかもしれない…。そう想像を膨らますと、草の根の活動も、立派に国際貢献に役立つことが出来ているのではないかと思うのです。
(帰国前まで漢字語彙を担当していた奥山→現在ハノイ国家大学に留学中)
奥山先生とムックさん