手の怪我、特に手首周辺の怪我や骨折をすると着替えが非常に不自由。
ギブスをはめると手(腕)が通らないので冬場は着られる服が限られます。
上着に関しては、とにかく袖の太いもの、伸びるものを探すしかありませんが、意外に困るのがズボン(パンツ)
しばらくは、ウエストのホックやボタンが留められないので、男性は一々トイレに介助を頼むわけにもいかず大変です
というわけで、普段のズボン(パンツ)をゴムパンにしてしまいましょう。
改造し易いのは、ヒモでウエストを絞るタイプのもの
ウエストをボタンとファスナーで留めるタイプでしたら、ジャストサイズよりも20cmくらい大きめのものを用意します。
①ウエストの内側にズボンのウエストと同じ長さで幅4~5cm(ゴムの幅プラス1cmくらい)程のベルト状の布をマチ針で留めます。
②男性の場合、トイレ《小》の時、ファスナーの間から引っ張り出せれば良いらしいのでチャックの上部は塞がっても大丈夫。
上の写真は裏。中央の黒い部分がチャックの裏に当ててある布(持ち出しと呼ばれる部分)。マチ針で固定してあるのが縫い付けるベルト状の部分。ファスナー上部は塞がっていますが、表からはファスナーは自由に開閉できます。
③取り付けるベルト状の布の上下をまつり縫いで固定します。
ミシンを使わないのは
・ベルト通しを潰さない(ゴム使用中は使わないけど)
・ファスナーを潰さない
・ゴムパンから普通パンツに戻すのが容易でキレイに出来る
ためです。
④ズボンと縫い付けたベルト状の布の間にゴムを通して出来上がり。
ゴムは幅の広いものが良いです。
100円ショップのソフトゴムなら、2~3本重ねて使用します。ソフトゴムの使用目安はウエスト実寸の70%(縫い代でプラス1cm)くらい。
強力ゴムや細めのゴムなら、やはり2本は重ねて使用目安はウエスト実寸の75~80%(プラス縫い代として1cm)くらい。
下着のパンツやパジャマ、トレーニングウェアと違って、外着用のズボンは重いので、ゴムは重ねたほうが良いですし、ゴムの寸法も短めにしないとずり落ちます。
因みに写真の物は厚手の綿素材
形はウエストをヒモで結ぶタイプ。Y's for MENにはあるようです。
織りがヘリンボーンのようになっていますので、十分に通勤にも対応できます。
チノパンでもできますが、いわゆるスラックスタイプですとウエストに接着芯が入っていて固いので、ゴムを入れても上手くギャザーが寄らず不向きですのでご注意を。