こんにちは移行支援で支援員をしている網川ニールです。

私には、中学時代から付き合いがある、親友がいます。

彼は中学の時から周りとなじめず、少しクラスで浮いている子でした(私も私で浮いていましたが(笑))

 

そして大人になってから、病院で発達障害と診断されました。

彼が発達障害と診断されたことが私がこの仕事を始めたきっかけだったりもします。

今日はそんな親友のAさんの提案で、発達障害の人が困ることや、直面する生きづらさを「あるある」としてまとめてみました。

ちなみに発達障害は様々な症状があり、ここに書いてあるのはAさんが自身や周りの発達障害の人を通して感じたことです。

当てはまらない人もたくさんいます。

 

①障害だと気づかれにくい

発達障害は周りから「変わった人」くらいにしか見えないことが多いので理解されにくいです。だから、いつまでたっても仕事を覚えない、サボっている、コミュニケーションを取りたがらないと「誤解」を受けることが多々あります。

実際、Aさんは職場では仕事を「やらない人」という認識を持たれていましたが、彼なりにいつも全力で仕事をしていました。

 

②障害の自覚がない

発達障害は中途で気が付くことがあります。子どものころから障害と向き合っていれば、自分がどのようにすれば生きやすいのかわかるのですが、大人になって突然「発達障害」と言われも「え、そうなの!?」とただ驚くだけで実感がないことが多いです。

Aさんも初めて障害について言われたとき「言われてみればそんなような気が……」といった位の感じだったと言います。

 

③時間管理が下手

いつも時間に追われて、締め切り前日に焦ることが多いです。また朝、出発の二時間前に起きているのになぜか出る間際でバタバタしたり、遅刻したりします。しかも自分では何が原因でそうなっているのかわからないことがほとんどです。

Aさんも私との待ち合わせによく遅れますし、仕事を頼んでも、結構当日までやってくれていません。

 

④何度も同じ失敗を繰り返す

最初のうちは周りも「まだ新人だし」で許してくれるのですが、あまりにも同じ失敗をするので次第に呆れられていきます。もちろん同じ失敗を繰り返さないように努力をするのですが、次同じシチュエーションなると「あれ、前のときはどうだったっけ?」となり、散々迷って、前と同じミスを繰り返してしまいます。

 

⑤メモを上手く取れない1

仕事とのミスを減らすためメモをしっかりと取ろうとするのですが、上手く取れないことがよくあります。発達障害の人は話を聞きながら、情報を紙に書いていくという同時進行が上手できなかったりします。ですから後で自分でとったメモを見返しても「え、コレなにが書いてあるの?」となったり「なんかメモし忘れた大事なことがあったような…」といったことが起こります。

 

⑥メモを上手く取れない2

メモを取るのが苦手だから頑張って、しっかりとしたメモを取ろうとするのですが、その結果「メモがめちゃくちゃ長くなる」ことが良くあります。

Aさんの仕事のメモを見たことがありますが、相手の話を一言一句、書こうとしているんじゃないかというくらいいろいろ書いてありました。しかもそれがまとまって書かれておらず、ぐちゃぐちゃに書かれているので、他の人はもちろん本人が見てもよく分かりません。

 

⑧メモに夢中で聞いていない

メモを上手く取ろう躍起になるあまり、話の内容を聞いていないことが良くあります。悪気があるわけではなく、単純に同時進行が苦手なのです。結果、メモも不完全なものができ、話も聞いていないので仕事のミスにつながっていきます。

 

⑦結論から言わない

例えばAさんの場合、何かを説明しようとする際に理由、理屈、現在のから説明し始めます。例えばAさんが遅刻の連絡を私にくれたときはこんな説明をされました。

「ごめん、実はね昨日あんまり寝てなくて、寝たのが0時過ぎてたんだ。しかもその前の日も残業があって多分疲れてたんだと思う。俺の仕事ってっさ云々(割愛)だから遅刻する」

遅刻をするという結論から言わずに、理由から説明するので私は最初なんの電話をされているのかわからずに、ただ「この人はなにが言いたいの?」状態でただ彼の説明を聞いていました。

 

⑧怒られているときの態度が悪い

これは単純に怒られているときにどんな態度、表情をしていいのかが分からずに思考停止になってしまうために起こって問題です。思考停止状態になってしまうと「すいません」とか「ごめんなさい」といった言葉も出てきません。

実は私の友人のAさんが一番困っているのがこれでした。怒られているときにちゃんと反省もしているし、次回以降気を付けようとしているけど、無表情で頷くこともなく、止まってしまう。それがまた相手を怒らせる……悪循環です。

 

⑨言葉のチョイスがおかしい

普通の人が使わないような漢語調の言葉や、文語調の言葉を日常の中でも使ったりします。それに対して周りがそれに違和感を抱いていても、気が付きません。また一人称を「私(わたくし)」と言ったり、過剰に丁寧な喋り方をします。Aさん曰く「丁寧さのちょうどいい度合いがわからない」とのこと。

 

⑩案外、本人は困っていない

これはAさんが特に感じていることだそうです。人から「発達障害って大変ですよね」なんて言われるたび、「いや、困ってるのは俺よりむしろ周りの人だけどな~」と思うと言っていました。これは実際そうかもしれないなと思うことがあります。特性上の理由で仕事が上手くできなくても、職場に恵まれていれば「あ、失敗したの? いいよ俺がフォローしとくから」で許されてしまうことがあります。苦労するのはフォローしてる人なんですよね……

 

以上、発達障害の人が直面する困りごとを10個ほどまとめさせていただきました。

最初に言った通り、発達障害は様々な特性が出ます。ここに書いたのはあくまでAさんの体験と、Aさんから見た発達障害の人の特性というだけです。でも当事者のならでは意見だったのではないかと思います。



 

 

どうも、就労移行支援事業所で支援員をしている網川ニールです。

移行支援で支援員をしていると時々「できないこと」「やらないこと」を混同して考えている利用者がいるな、と感じることがあります。

今日はその辺について書いていこうと思います。

〇それって違います〇

障害者求人に応募する際は、企業に対して配慮を求めることができます。

 

例えば、仕事の優先順位を決めるのが苦手という特性を持った人であれば、指示を出す際はあらかじめ「これを最初にやって、次はこれをやって」と優先順位を付けてもらうという配慮を求めることができます。

 

しかしこの配慮という概念が時として暴走することがあります。

何というか自分が「やりたくないこと」は配慮としてお願いすればよいと思っている当事者の方がいるのです。

 

はっきり言っておきますがそれは違います。

 

あくまで一緒に仕事をするため、業務をするために必要だから企業は配慮を行うのです。

当事者が楽をするために配慮をするのではありません。

〇「できないこと」と「やらないこと」の違い

利用者の人から時折、「自分て電話が苦手だからやりたくないんだ。だから配慮で電話をしないでいいようにしようと思う」という言葉を耳にします。

 

これに対して私は毎回、「それなら電話のない仕事に応募したほうがいいんじゃない?」と答えています。

 

企業が業務上、電話応対がマストで必要だと言っているのであれば、それはやらなくてはならない仕事です。

それをやらずに済む当事者にだけハッピーになる配慮はありません。

 

何より「苦手」といのであれば、まずはそれを克服する「努力」をする必要があります。

障害特性でできないことと、性格や努力を怠ってやらないことは明確に違います。

 

努力の末にできないと分かったことであれば、それは配慮事項かもしれません。

先ほどの、電話に関しても「電話をかける努力」、「出る努力」をしっかりしていれば、

単に電話が苦手という言い方ではなく「電話をしながらメモを取るのが苦手」とか「顔の見えない相手と会話をすると感情が分からず上手く意思疎通できない」といった言い方になるはずです。

 

自分は電話が苦手というだけで終わっているのであれば、残念ながら、それは「できない」のではなく「やっていない」だけなのかもしれません。

もちろん障害の特性上、自分の中の苦手なことを上手く言語化できないという場合もありますが……

 

何はともあれ、「出来ないこと」と「やらないこと」は大きく違います。

企業に配慮を求める際は、きちんとそのあたりの区別をつけておかなければなりません。

ただここら辺の区別は当事者の方だけではなく、支援員でもついていないことも多いんですけどね。

 

就労移行支援事業所で支援員をしている網川です。

 

私は他業種から福祉業界(移行支援)に転職してきました。

もともとは、編集者やライター、広告の営業の仕事なんかをしていました。

 

そんな私だから感じる、就労移行に向いていない人について書いていこうと思います。

向いてない人①まじめな人

語弊があるかもしれませんが、就労移行の支援員にはまじめな人は向いていないと思います。

就労移行にはいろんな方がいらっしゃいます。

中には自分を正当化するために嘘をついたり、職員に酷い言葉を言う人も少なくありません。

(特に移行支援は毎日通う通所施設なので、支援員に対する不満なども溜まりやすいので意図的に職員を貶めようとするケースがあります……)

 

それら一つ一つを真剣に受け止めていては、支援員の心が持ちません。

もちろん、そういった嘘や、酷い言葉には本人の隠された「ニーズ」があるので無視をしていいものではありません。

だから支援員に求められるのは

「利用者の言葉を真剣に受け止めず(真に受けず)に、分析対象として見られる冷静さ」です。

 

まあ、端的に言ってしまえば利用者の言葉に一喜一憂してしまう人は向いていないということです。

利用者の言葉を客観的に見て、何を言われても「ふーん、それで?」って思いながら分析できる人じゃひとじゃないと心が持ちません。

実際は、それが分かっていても利用者の言葉で一喜一憂しちゃうんですけどね。

私の現在の職場でも、まじめな人ほど利用者の言葉に傷ついて辞めていきます。

時には、酷い言葉を言ってきた利用者と対等に喧嘩する職員もいたりします……

そういう職員ほどすぐ辞めます。

向いてない人②親身な人

これは移行の支援員に関わらず言えることなのですが、利用者に対して親身になりすぎる人は福祉の仕事には向いていないと思います。

福祉の仕事をしている人の中には時折、利用者を「この子」と呼んだり「〇〇くん」と呼んだりする人がいます。

 

そういう人は決まって利用者との距離感が妙に近く、客観性をもって利用者を判断することができません。

先ほど言ったように利用者は「嘘」をつきます。利用者と距離感が近い支援員は、往々にしてその嘘を信じてしまいます。

 

例えば利用者が「ほかの職員にこんな悪口を言われた!!」と訴えてきた際、冷静な支援員なら、その話の事実関係を確認します。しかし距離が近しい支援員はそれを鵜呑みにしてしまいます。利用者が嘘をついているという選択肢が頭から抜け落ちてしまうのです。

 

これが続くと、利用者は嘘をついた方が心配してくれる、大変な時も噓をついた方が上手く乗り切れる、などの誤学習をしてしまいます。

それは利用者の為になりません。

 

また、利用者の嘘を信じてしまう支援員は、関係機関や同僚から信頼されません。

そのため他の機関や支援員と連携を取ることができないません。

 

よって、そんな人はこの仕事には向いていないと言えるでしょう。

向いていない③福祉しか知らない人

これは就労移行限定かもしれませんが、福祉の仕事しかしてこなかった、福祉しか勉強してこなかったという人はこの仕事に向いていないかもしれません。

というのも福祉畑の人が考える「会社」や「仕事」と世の中の人が考える「会社」や「仕事」には乖離があるのです。

 

長年福祉の畑にいる人間は障害持っている人が働く際に「障害を持ってるんだから、これくらいは大目に見てよ」と言った感覚を持っていることが多いです。だから企業に必要以上の配慮を求めてしまうことがしばしばあります。

 

例えば電話応対がマストで発生する職場に対して平気で「電話応対だけ配慮していただければ働けますのでお願いします」と言ってしまうことがあります。

企業からしてみたらそれは無茶苦茶な話です。

配慮とはあくまで、求めている仕事を行うために必要なサポートを行うことです。その仕事そのものをやらないようにするのは本末転倒です。

 

こういった配慮は当然企業は受け入れることができませんし、仮に受け入れたとすれば、それはかなり企業がかなり無理をしているということです。

それでは当時者の方も企業も不幸になるだけです。

 

以上簡単ではありましたが、私が就労移行の支援員に向いていないと思う人の特徴でした。

まああくまで私が感じた主観的なものなので、そこはご了承願えればと思います。

 

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どうも就労移行支援事業所で支援員をしている網川ニールです。

 

前回に引き続き就労移行支援について、実際によく聞く質問なんかを交えて書いていこうかと思います。

就労移行ってどんな人が使えるの?

よく問い合わせとして「就労移行支援って障害者手帳を持っていないと使えないんですよね?」とか「移行を使いたいんですけど自分てこのサービス使えますか?」という質問を受けます。
 
これに関して移行の支援員がお答えできるのは……
各市町村で「受給者証」が下りれば使えます
ということだけなんです実際。
 
あくまで就労移行支援事業所は「就労するという状態に移行するために必要な訓練」を提供するだけの場所。利用料やサービスが使えるかの判断は各市町村が行います。だから確定的に「使えます!」とは言えないのです(汗)
 
しかしおおよそ、就労移行支援が使える人くらいはお伝え出来ます。
 
①障害者手帳(身体・精神・療育(愛護等)等の手帳)を持っている人
②医師からの移行を使った方が良いという意見書が出る人
③今、手帳はないが自立支援医療を受けている人
 
以上の人は移行の受給者証が出る可能性が高いです、というより、まぁ出ますよね、うん。

サービスを使うまでにどれくらいの時間がかかるの?

これもよくある質問です。
はっきり言ってこれも……
受給者証を発行する市区町村によって大きく異なります。
これは本当にまったく違うんです、市区町村によって!
 
例としては……
愛知県だと名古屋市なら、使いたいと申請を出してから、遅くても、おおよそ一カ月程度で受給者証がでます。
でも……
海部郡にお住いの人の場合は申請してから長いと二カ月程度かかる場合があります。
 
実はこの時間って結構問題なんですよ!
 
何故かというと就労移行支援によっては受給者証が完全に発行されるまで長期の体験扱いで通っていいよ~
という所もあれば、そうでない所もあるのです。
 
ですから……
今日から移行支援に通って頑張るぞ!!
という決心した後、場合によっては二カ月間くらい、移行支援に通えないなんてことがあるのですよ!
これって長くありませんか?
多分、今から移行支援に通うぞ!!っという決意も揺らいでしまいますよ、実際。
 
ですから就労移行を決める際には、市区町村に申請を出した後、どのようなペースで通ってよいのかも確認しましょう。

 

どうも就労移行で支援員をしている網川ニールです。

 

時々、事業所にこんな電話がかかってます。

 

「いま、仕事を探しているんです上手くいかないんです、いい仕事あります?」

 

いや、ごめんなさい就労移行は、そういうところじゃないんです……

別に最近になり始まったことではないのですが、就労移行をなぜかハローワークと同じような施設だと思っている人って意外に多いんです。

 

まあ実際、就労移行支援事業所はそんなに歴史の長い障害福祉サービスではないので、広く知られているわけではないのかもしれません。

しかし、しっかりと就労移行のサービス内容を知っておけば、就職の可能性が広がるかもしれません。

就労移行ってどんなところ?

そもそも就労移行とは、「仕事を紹介する場所」ではなく「就職の前段階の訓練を行い、そのうえで次の職場を一緒に決める場所」です。

つまりは読んで字のごとく、「就労するという状態に移行する場所」なのです。

 

訓練というとパソコンの勉強やコミュニケーション、ビジネスマナーを学ぶことを想像する方も多いかもしれません。しかし実際は、この訓練期間はそう言った新しい知識を獲得するだけではなく「自分ってどんな人?」ということを知る時間だと思っていただくと良いと思います。

 

今現在、仕事を探しているけど上手くいかないという人の多くは、自分に向いている仕事がわかっていなかったり、自分の得意不得意、あるいは障害について分かっていないまま求人に応募していたりします。

落ち着いて、自分のことを知る時間を作れば、就職は格段に上手くいきます。

お金はかかるの? 

就労移行支援事業所の利用料金に関しては、各市町村が受給者証を出すときに決まります。

大まかな基準としては以下の通りです。

 

①生活保護を受給されている方は無料で利用できます。

②市民税が非課税の世帯は無料で利用できます(この時の世帯は自分と奥さんだけです)

③それ以外の世帯の人は月額9300円程度の自己負担が発生する場合があります。

といった感じです。

 

基準に関しては市町村によって異なる場合もあるので、確認してみてください。

ただ直近一年間の間で働いている人は、かかる場合が多いですね。

 

どれくらい訓練するの?

 

就労移行支援に見学に来られる方から多く聞かれる質問の一つが「皆さんどれくらい訓練したあと就職します?」というもの。

結論から言いますね。

 

「人それぞれです、ごめんなさい」

 

こればかりは本当に人それぞれなので何とも言えないんです。

直近まで働いていた人だと、就労移行支援での訓練期間は三カ月程度ですぐに就職する場合もあります。

反対に就労経験が長くなく、働くこと自体が少し怖い、という方だと一年以上訓練をされる場合もあります。

 

これを伝えると次に皆さんから聞かれるのは・・・・・・

「自分はどれくらいですか?」

 

これも結論から言います。

 

「ごめんなさい、見学の段階ではわかりません(汗)」

 

お仕事探しで不安な気持ちや、すぐに働きたいと焦る気持ちはもちろんわかります。

その気持ちは言い換えれば「働くことに対する前向きな気持」ちを持っているからこそ生まれるものです。

しかしどうか焦らないでください。

 

そもそも就労移行支援は長くても二年間しか利用できないことが決まっている福祉サービスです。

しかもこの二年間は一つの移行で二年間というわけではなく、その人の生涯で移行が使えるのは二年間しか使えないという意味。

※実際は、自治体によっては受給者証を、新規で出しまくり、移行支援を足掛け6年通っている、なんて不思議な人もいたりしますが、

それはまた別のお話(笑)

 

だから、支援員はできるだけ早く、準備性を高めて就職しようと努力します。そうしなければ、もしその方が次の就職した後に上手くいかなかったときに、次また移行を使える期間が短くなってしまうからです。

移行に通おう! と検討されているかたは、そういった事情も踏まえて、支援員と相談しながら「自分にとっての最短ルート」を考えていきましょう!