どうも就労移行支援で支援員をしている網川ニールです。

 

就労移行は障害を持たれた方(手帳の有無に関わらず)が一般就労を目指す場所です。

そのために、支援員は日々色んなプログラムを提供したり、就職の支援をしたりしてします。

 

しかし残念ながら支援員の努力だけでは就職はできません。

 

一番大切なのは通われてる利用者さん自身の「努力」であったり「考え方」だったりします。

そこで今回は移行支援に通所して上手く就職される利用者さんの特徴を書いていきたいと思います。

 

 

①人のせいにしない

「他罰的」という言葉があります。

 

これは何かトラブルがあった際や、上手くいかないことがあった際に人のせいにしてしまう傾向のことを言います。

 

こういった傾向が強い人は移行支援に来ても直ぐには就職できなことが多いです。

 

例えばPCの操作を覚えられない!日々のストレスの緩和ができない!といったとき、

「通っている移行支援の教え方が悪いからだ!」と思う人は中々成長できません。

※まあ実際に通っている移行支援の教え方が下手ってパターンもあるんですけどね・・・

 

大切なのは上手くいかないときほど「なぜ上手くいかないんだろう?」と考えることです。

 

物事が上手くいかない原因は相手の中にばかりあるわけではありません。

 

②自分のせいばかりにもしない

「他罰的」とは反対に「自罰的」という言葉があります。

 

これは何か上手くいかないことがあった際に「自分が悪いんだ・・・」と考えてしまう傾向を表す言葉です。

 

他罰的な人と同じくこういった思考の人も移行支援に通っていても、なかなか就職できません。

 

大切なのは物事を客観的に考えて、「これは自分が悪い」、「これは相手も悪い」、「これはどうしようもない問題だった」といった、それぞれの出来事にあった回答を導き出すこです。

 

むろん障害によっては客観的に考えるのがとても苦手だったりします。そんな人は移行支援のスタッフにご相談ください。面談などで「これってどう考えたらいいと思います?」なんて聞いていただければ、考えるためのヒントをお伝えします。

※お伝えできるのはあくまでヒントであり答えではありません。どう考えるのかを決めるのはあくまでご本人ですが・・・

 

③やってもらって当たり前と思わない人

就職活動は基本的に「利用者さん自身が主役」です。なので「面接で困っても職員が代わりに応えてくれるさ」とか「履歴書の添削、自分ではしてないけど、職員が見てるしいいや」と考えている人は中々、内定が出ない傾向があります。

 

面接官は他力本願を見抜きます。

 

同様に「求人は職員が探してくれるし、自分では探さなくていいや」なんて思っている人も、就職までの道のりは遠いでしょう。

 

就労移行は通っている皆さんに「向いている仕事」、「得意なこと」、「苦手なこと」といった就職に関して考えるための材料を提供する場所です。

 

それをもとに自分でしっかりと考えられる人が就労移行で成長できる人です。

もちろん考えるための手助けは支援員が全力で行います。

 

④やる気の種に水をあげれる人

なんでもそうですが、物事は始めるときが一番熱があるものです。

移行支援に通う人も「今日から移行支援に通うぞ! 自分は変わるんだ!」と初日は思っていますが時間がたつと・・・

 

「今日ぐらいは休んでいいかな?」

「そもそも訓練て実務とは違うしやる意味ないよね」

「よく考えたら移行支援て給料出ないし、もういきなり働いた方が良くない?」

 

様々な思いが頭をよぎり、頑張る気持ちを削いでいきます。

その気持ちに飲まれて通所が安定しなくなると就職はどんどん遠のきます。

 

ちなみに、この時一番困るのは「移行支援に一切通所しなくなること」ではありません。

一切通所しなくなったら、移行を一旦辞めて、気持ちと病状が安定したらまた利用し始めればよいのです。

 

一番困るのは「なんとなく辞めるのやだし、週2~3日程度は通所するか」と惰性で通ってしまうことです。それだとあっという間に2年間が過ぎ就職できないまま終わっていきます。

 

移行の支援員はやる気の種はお渡しできます。

それに水をやり立派に花を咲かせるのは利用者さ自身です。

 

⑤障害者を馬鹿にしない人

移行支援の中には一定割合い、「俺は障害者じゃない、ここにきているやつ等とは違うんだ」と思っている人がいます。

 

障害者雇用で働くうえで何よりも大切なことは「障害受容」ができているか否かということです。

 

障害受容とは決して「自分は障害者なんだ」と卑屈になるということではありません。

自分は何が得意で、何が不得意なのか知ることこそが障害受容の根幹です。

 

これが、できていないと企業から配慮は受けられませんし、就職後に仕事が長続きしないことの原因にもなります。

 

またそういった人は時として移行支援事業所の中で「ここに来ているやつ等は、障害者だからこんな訓練をさせられているんだ。俺には必要ないね」といった態度や、「こんなこと真面目にやってバカみたい」といった態度を取ります。

 

そしてしばらくすと全てが馬鹿らしくなって、移行を辞めていきます。

 

そういった人達は心の底から「自分は障害者じゃない」と思っているわけではありません。

 

心のどこでは「障害を受け入れて長く働ける職場を見つけたい」、「世の中と折り合いをつけて頑張っていきたい」と思っていたりします。

 

だからこそ、移行支援の門を叩いたわけです。

 

障害を認めづらいのは本人のせいだけではありません。現在、社会が障害者をどう見ているのかといったことも大きく影響します。また関わる支援員の伝え方で考え方が変わるケースも多くあるのも事実です。

 

まとめ

 

以上移行支援で成功して、一般就労にたどり着ける人の特徴です。

 

繰り返しになりますが移行支援は「就職するための判断材料を提供する場」です。

ですから無理やり「こういう仕事に就きなさい!」とか「こうやって考えなさい!」とその人の将来を決めたり、考え方を決定することはできません。

 

ある意味、移行支援ができることは限られているのかもしれません。

 

だからこそ移行で働いている支援員はしっかりとしたアセスメントを行い、できるだけわかりやすい伝え方で皆さんに「判断材料」を提供することに心血を注いでいるのです。

 

こんにちは、就労移行で支援員を行っている網川ニールです。

今回は移行支援の職員が利用者の直接支援以外にどんな仕事をしているのかをお伝えします。

 

①ケース会議

基本的に移行支援では、月に数回ケース会議を行い、利用者さんの支援方針を決めます。アセスメントの結果、この人はこんなことが向いているんじゃないかな? とか、こういった部分を見たいからこういった訓練をしてもらおう、なんてことを話し合います。

また現在ある求人などを見て「この利用者さんならこの仕事ができるかも」といったことも話し合います。

普段の支援員の支援はこのケース会議に基づいて行われます。

 

②営業(利用者さん獲得)

移行支援は「その日、利用者さんが何人来たのか」でお金が入る仕組みです。極端な話、どんなに良い支援をしていても、利用者さんが事業所に来なければ1円もお金が入りません。

ですから、利用者さんを獲得するため関係機関に営業をかける必要があります。

「うちではこんな支援をしていますよ!」、「こんな就職先がありますよ」などなど、様々な情報を提供して関係機関から利用者さんを紹介してもらうわけです。

 

ちなみに都道府県や市町村によっても違いますが、移行の利用者さんの7割以上は関係機関からの紹介です。ネットなどを通じて、自分で探してくる人は割合としては少ない方です。

 

※余談ですが、ネットを通じて移行支援に見学予約をする方の5割くらいは当日キャンセルをされます。うちの移行だけかな??

 

③事務仕事

移行支援の中で行われる事務仕事は大まかに言って

・利用料請求業務

・事業所のお金の管理などの経理業務

・ブログ管理や広告物作成の広報業務

・備品の発注業務

といった感じです。

移行の支援員は大体一つくらいは専任の事務業務を持っています。

 

④営業(企業開拓)

営業第二弾です。

移行の使命は利用者さんに良い職場に就職をしてもらうことです。

そのためには常に求人開拓は欠かすことができません。

企業やハローワーク、関係機関を回って求人開拓をして、利用者さんにあった求人を獲得することは大切な使命です。

時には企業に入って、仕事を切り出しして作ったりもします。

 

⑤勉強会に参加

様々な機関が行っている勉強会に参加するのも移行職員には欠かすことができない仕事。

勉強してスキルを身に付けることはもちろんのこと、会に参加している人たちとの顔つなぎといった意味合いもあったりします。

 

とまあ、ざっくり書きましたが以上が移行の職員が普段行っている、支援以外の業務です。

細かいところを言えばもっとありますが、書いていたらきりがないのでこれくらいにしておきます。

意外に支援以外も頑張ってるんですよ(笑)

逆を言えば、移行の支援員は支援だけをやっておけば良いというわけではないということです。これから移行の支援になりたいという人は参考になればと思います。

 

どうも就労移行で支援員をしている網川ニールです。

今日は「統合失調症」の人と接する際に気を付けていただきたいことを書いていこうかと思います。

ただ、今回書く内容は医学的な知識よりも、私の支援員としての過経験と実体験に基づいたものです。なのでもしかしたら、医学的にはそうじゃない!とお𠮟りを受けるかもしれませんのであらかじめ言い訳しておきます(汗)

まあ、そんな大したことは書きませんけど・・・・・・

 

〇そうか、そうかの精神〇

統合失調症の人は自分の感情や思い、行動をまとめたりするのが苦手です。そのせいで周りから見たら「ちぐはぐな行動」をとることがあります。

例えば「私の病気は安定していてもう働けるんです!」と言った直後に感情が溢れて、号泣して過呼吸になってしまったり、「僕にはこの仕事をが向いていると思います、頑張ります!」と言った翌日に「僕にはこの仕事は向いてない!なんでこんな仕事を支援員は勧めるんだ!」と言ったりします。

 

また相手の言葉や事実を極端に受け止めてしまうこともあります。

例えば、「軽作業系の仕事得意そうだね」と言った支援員の言葉を、極端に解釈して「事務の仕事は向いていないといわれた!」と思ったりすることもあります。

 

そういった統合失調症の方の言動を見たとき、多くの人は「否定」をしようとします。

「言っていることと行動が違うよね?」

「意見がコロコロ変わりすぎじゃない?」

「あなたの解釈はおかしいよ」 などなど

 

実はこれはNGです。

 

統合失調症の人がちぐはぐな行動を取ったり、極端に事実を受け止めてしまうのは、多くの場合、体調が悪いときです。

 

ストレスなどの様々な要因で体調が悪くなっているときに、否定的な意見や正論を伝えても、その言葉は入りません。体調不良を悪化させるだけです。

 

混乱しているときに新しい話なんて入っていきません。

皆さんだって、忙しいときに新しい仕事を頼まれたら困るでしょ? それと一緒です。

統合失調症の人がちぐはぐな行動をするときは脳が考える仕事でいっぱいいっぱいな状況のわけです。

 

でも移行の職員はそんなことお構いなしに、相手の意見を正そうと否定的な意見を言ってしまうことが多くあります。

 

「そんなんじゃ仕事できないよ」とか「前と言っていたこと違うよね」、「私はそんなことを言っていないよ」など。

そして結果として体調が悪化して移行に通えなくなることも・・・・・・

 

じゃあそんなときはどうしたら良いのか。

 

結論から言えば統合失調症の人がちぐはぐな行動をしたり、極端な行動を取ったときは、否定をせずに「そうか、そうか」と聞いてあげるだけでいいです。

 

聞くことで感情が高ぶり、余計混乱する人もいるので「じゃあ、また落ち着いてから話聞くね」と答えても良いと思います。

 

プラスで、言うことがあるすれば「こういうつらい時に飲むお薬ある?」とかくらいですかね。

 

統合失調症の人が大変そうなときに大事なのは「これ以上、混乱させないこと」です。

 

伝えたいことがあるなら、ある程度冷静になったときに話をすることをお勧めします。

というより時間が経過すると自分で立ち直れることも多くあります。

 

あと時折、

否定をしない=肯定をする

と勘違いしているいますがそれはまた意味合いが違いますので気を付けてください。

受け止めると、受け入れるは違いますから。

 

仮に体調悪い時に言ってきた「あの職員から悪口を言われた!!」という言葉を「そうか、それは酷いね私から悪口を言わないように伝えておくよ!」と肯定してしまうと、その言葉は冷静になったときも残っていたりします。

 

そうなると「悪口を言われた」ということが「他者も認める事実」になっちゃうんですよね。

実際にそれで困ってる支援員多いんですよね。

特に新人さん・・・

 

さてさて、以上統合失調症の方との接し方でした。

統合失調症は様々な誤解が多い病気の一つです。

でも接し方を知っていれば、しっかりとコミュニケーションも取れる病気です。

 

移行から就職される方もたくさんいらっしゃいます。

皆さんも怖がらずに「そうか、そうか」とお話を聞いてあげてください。

 

どうも就労移行支援事業所で支援員をしている網川ニールです。

就労移行は障害を持たれた方が、一般就労を目指して日々訓練する施設です。

今日はそんな就労移行で働く支援員あるあるについてい書いていこうかと思います。

移行支援の職員もいろいろ大変なんですよ……笑

 

〇入ったばかりの利用者に間違いを伝えるのが怖い

 

お互いを知らないうちから、訓練の間違いやコミュニケーションの問題点を伝えるは正直怖いです。相手の自信を失わせてしまったり、それが原因で相手が翌日から来なくなっちゃうなんてことも……。

 

場合によっては相手に思いっきり逆切れされることもありますしね(苦笑)。

 

でも、支援員として伝えるべきことはしっかりと伝える必要があります。言い方を工夫して、恐怖に打ち勝って頑張りましょう。

 

〇入ってしばらくした利用者に「向いてないよ」を伝えるのが怖い

 

入ってすぐの人に、いろいろ伝えるのも怖いですが、それ以上に怖いのは、三カ月、半年が経過した利用者さんに不向きなことを伝えること。

 

人間なりたい仕事と出来る仕事が必ず合致するわけではありません。

 

だからアセスメントの結果、向いていないと分かった仕事は、しっかりと伝えないといけないんですけ、やっぱり勇気がいりますよ。

できることなら、前向きなことだけ伝えていたいものです。

 

〇すぐに結果を聞かないで欲しい

 

移行に来てまだ一週間くらいの利用者さんに「私の得意なことってわかってきました?」っと聞かれることがあります。

でもこれ困るんですよ。

 

だって、正直言って一週間で得意不得意なんてわかりませんもん。

 

でも、ここで「いやまだ、わからないね」なんて答えると利用者さんのテンションがギュン!!と下がるので上手いこと「もしかして、これは得意かな~って思ったよ、でもまだまだこれから訓練をして得意不得意を見ていこう!」なんて伝えつつモチベーションを上げてもらいます。

 

ただ支援員の中には「いや、一週間では何もわからんよ」とハッキリ言っても許されるキャラの人もいるから不思議です。

 

〇他の支援機関が敵となることがある

 

例えば、入念なアセスメントの結果、この人は現段階ではフルタイムの求人は厳しいかもしれない、という結果が出たとします。

 

そうすると我々は本人とアルバイトやパートタイムの求人なども含めて検討していきます。

しかし時々、他の支援機が利用者本人に「あなたにはアルバイトじゃなくて、フルタイムで働ける実力があると思うな!」なんてことを言ったりします(特にグループホームさん……)。

そうすると当然、本人の気持ちは揺れてくるわけですよ。

 

結果、体調を崩してしまうなんてことも……。

 

〇面談が怖い

 

これは新人さんが陥りがちなあるある。

面談室って密室だから怖いんですよね。

特に暴力的な言動が目立つ利用者さん相手だと。

ちなみに私は入社してすぐに上司から、「面談室は狭いから殴られたりしても避けられないからね」と言われました。
 

〇めちゃくちゃな利用者ほどかわいい……というわけではない

 

よく手のかかる利用者さんほど、就職した後は嬉しいうれしいものでしょ?

なんて聞かれますが、そんなことはありません。

※というより、だれが就職しても嬉しい

 

移行は就職した後もしっかりと定着支援を行いますから、手のかかる利用者さんは就職後も手がかかり続けます。

 

普通に時間外で対応しないといけないことが発生したり、いろいろトラブルありますしね。

 

何より、移行で手のかかるっていう人は結構なトラブルを起こす人の場合がほとんどです。

通っている移行の変な情報を関係機関に流したり、暴力的な言動がすごかったり、支援員や利用者にストーカー行為をしたり、などなど。

 

かわいいの範疇を超えてるんですよね……

 

〇キーワードは「信じない」

 

移行の支援員は基本的に本人の言うことや、支援機関が言うことを「信じません」

こんなことを言うと「え!?」って思われるかもしれないけど、実際これって移行の支援員として必要な心構えです。

 

要は自分の目で見たこと、行ったアセスメント以外は信じないということです。

 

実際よくあるんです本人や支援機関が「パソコン作業が向いている!」と言われてみてみると、ただタイピングができるだけだったり、「この子はコミュニケーションが苦手なのよ!」って言われていた人が、普通に話したり、なんてことが……

 

特に福祉系の支援機関が判断する「できる!」、「できない!」はあてにならなかったりします。

 

〇利用者さんを「あの子」、「この子」と呼ぶ人、支援機関の人間は要注意

 

利用者さんに極端な肩入れをしたり、自分の子どものように「あの子」、「この子」という支援機関の人は、往々にして客観性を失っています。

 

だから利用者さんの言い分を100%信じてしまって「体調が悪いから、通所が辛いんだ」なんて聞くと「じゃあ、私から移行に休みたいって連絡しとくね!」なんて言ってきたりします。

休みたいなら自分で連絡させてください……

 

〇経験年数が多いほど不感症になっていく

 

支援員をしていると、結構利用者さんからひどいこと言われます。

「説明が下手」とか「あなたよりも別の支援員の方が良い」、「人として嫌い!」とかなんとか。

それらをいちいち気にしていたら仕事になりません。

 

しかもそういうことを言う人ほど、翌日にはケロッとして「面談よろしくお願いします!」なんて言ってきたりします。

 

気にするだけ損です。

 

長年移行で働いている人間はそういったことを数々経験しているので、不感症になっていきます。

反対に気にしすぎる人ほど辞めていきます。

 

〇時折「移行って別にいらなくない?」と思うことがある

 

究極言ってしまえば、移行に通わなくても就職する人は就職するんですよね。

移行ができることってホントに僅かなことしかないんです。

 

だって移行に通ったからって障害が治るわけではありませんから(汗)

だから時々「自分たちってホントにいるの?」って思っちゃいます。

 

それでも、職業能力やコミュニケーション能力、社会性に関して伝えられると思いながら毎日支援しています。

 

・意外に同僚も心を病んでいる人が多い

移行の支援員って実は病んでいる人が多いです。

結構な確率で鬱になります。

あとね、