"THE LAST BATTLE" ミリアムの魔術書・外伝 -9ページ目
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天と空と


 天と言えば高い高いそこへ呼ばれている気がするし。


 空と言えば自由に舞ってる気持ちになるわ。


 人の倍は生きてきて。


 それでも頭上を見上げてこの目に飛び込むのは、変わらぬ青。


 天と呼ぶか。


 空と呼ぶか。


 

 ”マリア・ブランドル”

”後から来た者たち”を追って


 わたしはダン・ナギ(Dawn Nagy)


 この名は、涼しげな夜明けのように、凪いだ海の優しい波を思わせるようにとつけられたらしい。

 さて、わたしの親ってどこ?


 ・・・ま、これはいいとして。



 リースロット大陸を震撼させたデーモンはいよいよ蘇る。


 リューゲンやハ・ティムたちは、ミリアムやアダム、サムソンら、”後から来た者たち”(リューゲンたちは彼らを蔑視の感を込めてこう呼んでいる)を追っているらしい。


でも、普通に生きたのならば、彼らはとうに寿命を迎え、死んでいるはずね。リューゲンたちと違い、”不老の呪い”を受けていないのだから。



 デーモンが蘇るために必要だった120年が過ぎたリースロット。

 その化け物と”剣と拳”を交えた彼らは再戦を余儀なくされる。



 倒した末に元の寿命を取り戻せるのか、それとも永遠に年老いることなく孤独に生きるか。

 デーモンに返討ちにされるのか。


 どちらがいいかなんてジャッジは、わたしにはできないわ。


 しばらく彼らのこれまでを振り返ってみましょうか。



 問題はサナとその実兄ケヴィン・ナッシュと彼らの愛猫一匹。

 この3人(?)だけはこの世界のどこかに生きている。


 その気配は間違いなくする。どうでるの? リューゲン。



THE LAST BATTLE



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