阪神も契約更改が始まっとるが、昨日は大山が現状維持で契約更改した。
交渉後の会見では今季の成績について不甲斐なかったことの反省を口にした。
数字の成績だけを見れば大山にしては物足りなさを感じるのも否めないと思う。
さらには森下や佐藤輝のあとを任されたことで、2人を支えなあかんという気持ちも強かったから故の反省の弁なんやろう。
けれど、5番にしっかりいてくれたからこそ佐藤輝とも勝負せなあかんようになったし、更には森下も何も考えることなく自身のバッティングに集中することができた。
それでいてリーグ3位の打点を稼げたのやから、むしろよくやれたほうやとワイなんかは思う。
それにゴールデングラブ賞受賞の結果が示すように、守備での貢献度合いはとんでもない。
中野や佐藤輝も受賞したもののどこに投げてくるかわからん送球を当たり前のように捕る技術に彼らもまた助けられたところはあるだけにね。
意外やったのは甲子園へのホームランテラス設置を要望してきたことが今回明らかになったこと。
右打ちの大山にとっては特に必要のない話のようにも思うけど、そこには左打ち野手達への配慮があるんやろう。
1991年にラッキーゾーンが撤去されて以降、甲子園でのホームラン数は激減した。
阪神にとっても痛かったが、相手チームにとっても痛い改修となったものの、投手陣には大きな援護になったことは言うまでもない。
けれど、ホームランは試合の醍醐味の一つでもあるのもまた事実で、試合における一発逆転の緊張感がより生まれやすい。
それを観たいファンも多いやろし、逆に今の仕様のほうがヒャッとする打球に安堵することもある。
まあ、元々の撤去理由が国際仕様への適合とかいうよくわからんもんやったし、昨年は佐藤輝が要望し今回大山もまた要望したことで少し話も前進するかもしれん。
昨今各球場でホームランテラス設置も進み、ナゴドも設置されることからも、今後甲子園でも全くあり得ない話でもないやろう。
そこにお客様が入れれば、なお収益も上がることになるものね。
自身の良かった点よりも反省を先に口にし、更にはより良い環境下でプレーすることでファンを沸かせられることを言えるのはさすが大山やし、そういう性格の選手やからこそより応援したくもなる。
近本共々、来季もまたチームの模範となるプレーをしてくれることに期待したい。


