今季の阪神のMVP(最高殊勲選手)は誰が相応しいかと書かれた記事を見つけた。
記事内にもあるが、確かに今季の阪神で、タイトルホルダーもおるけど、突出した成績を残した選手はおらんかった。
記事を書かれた方は今季サクセスストーリーを歩んだ村上を推しとる。
最高防御率を獲得したし、昨年まで1軍の実績がなかった中での10勝達成は素晴らしい。
けど、それでMVPかと言えば、それ以上に新加入の大竹は12勝2敗と1人で10個の貯金を残したし、出遅れたものの10勝をマークした伊藤将もシーズン通して安定していたし、才木も事あるごとの大事な先発を任されては結果を出してきた。
中継ぎ陣に至ってはワイが言うこともないくらいの大車輪の活躍をしてくれた。
野手では近本が調子を崩した時期があったと指摘しとるが、そんなもんは毎年開幕から1ケ月はそうやったから取るに足らないもん。
大山も守備で9失策したのがマイナスやと言うが、どれほどの内野手の逸れた送球をカバーしてきたかを見れば、重箱の隅を突くようなもんでしかない。
そう見ていけば、誰が相応しいかと議論するのも今季はないやろう。
むしろ、「選手」となっとるからあかんだけで、「Player」と過大解釈してドンデンにするのが今季は相応しいように思う。
野手で言えば近本や中野ももっと盗塁を仕掛けられたろうし、大山もホームランを打ててた。
糸原やってスタメンで試合に出たかったろうし、逆に森下がスタメンで出る機会も少なかったかも知れない。
投手で言っても開幕戦は青柳も完投したろうし、それこそ村上の先発起用もなかった。
そんな選手達の我慢や辛抱があったのは確かやったシーズン。
そういった中でも選手達を腐らせずにタクトをうまく振えたからこそ今季のリーグ優勝や日本一になれたと言えるんやないかな。
それにセリーグを盛り上げてくれたのもドンデンの就任と発言力、あるいは試合での采配という点も大いに寄与したんやなかろうか。
来季もこううまくいくかはわからない。
ただ、今季の戦い方の中で、相手にどう意識付けできれば自身に有利に働くかを学べた。
それを選手達に教えることができたことからも、ワイはMVPにはドンデンこそが相応しいと思っとる。