先日公開された「マーベルズ」を観た。
キャプテン・マーベルとかつての友人の子であるモニカ・ランボー、そして新参のミズ・マーベルの3人が主人公となり、身体が入れ替わってしまう現象に悩まされながらも、新たな敵ダー・ベンに立ち向かうというもの。
登場するキャラクターは新規参入者がモニカのみやったのもあって、恐らく他のMCU作品を観たことが無い観客は置いてけぼりをくらうことは間違いない。
逆を言えば、それだけ各キャラクターがMCUファンには魅力的な存在になったとも言える。
その3人以外にもニック・フューリー、ヴァルキリーも登場するし、エンドクレジット後には新ナイトホークとなるケイトやX-MENに登場していたビーストも出演して、次作以降への繋がりや世界の幅を広がることを予感させるものになっとった。
このエンドクレジット後の登場者については「ドクターストレンジ MOM」のクレアやったり、「エターナルズ」でのブレイドの声出演やったりと、MCUの世界の一体感を演出しようという姿勢もワイは好きなところ。
次のMCU劇場作品となる「デッドプール3」でも現時点でウルヴァリンやエレクトラの出演が確定しとることからもその構想は窺い知れる。
それだけの財産とも言えるキャラクター達を生み出し、しかも実写で同俳優を起用し続けられることもファンにとってより親しみを感じるのがMCUの強みと言える反面、ここまで世界が大きく拡がったことでの今後の流れの不一致が心配でもある。
例えば、今作「マーベルズ」の時間軸がわからんけど、ニック・フューリーにはドラマシリーズ「シークレット・インベーション」で片腕マリア・ヒルやスクラル人の盟友やったタロスの死が描かれて、更にはスクラル人の妻であるプリシラと一緒に宇宙へ旅立ったのに、それらの出来事がなかったかのように今作は進行しとる。
(但し、本作は2時間越えが当たり前の他のMCU映画と異なり、上映時間が105分しかないことから説明系が大幅に省かれた可能性は高いようにも思う)
ずっと続いとる言わばシリーズみたいなものとなっとるだけに世界の一体感を売りにしとるんやから、そういった描かれてほしいところもまた整合性の把握として見てしまうのがマニアの性やし、別世界として描くことをあえてしていないなら尚のこと大事な部分になるんやなかろうか。
今後の制作予定作品との連携も考えて、面白い作品シリーズとして続くことを願う一作となった。