「生きて、抗え」ってとんでもなく重いわ | 読む人の従容たる日常

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日本シリーズ真っ最中の11月3日、前日阪神が勝利し王手をかけたこと、そして文化の日ということも手伝って、話題の「ゴジラ-1.0」を観に行ってきた。

 

 

前作「シン・ゴジラ」から7年も経過してたとは思ってもいなかったが、「シン・ゴジラ」の出来もワイにはとても良かったので、今回の新作発表から少し不安はあった。

ただ、メガホンをとるのが山崎貴ということを聞いて少しだけ安心した。

というのも、山崎監督の作品である「ALWAYS 続三丁目の夕日」の冒頭で、なんとゴジラ(らしきものとしとこう)を登場させていて、その作りが見事やったことを覚えとった。

 

ちなみのその映像がコレ。

 

 

今回の「ゴジラ-1.0」での映像表現やリアルさはコレとは雲泥の差があるが、ワイがどうしてコレを観て今回期待できると思ったかと言えば「アングル」。

人の視線でゴジラのような巨大生物を見上げるような画角が「ALWAYS」の頃でできていた。

それは庵野・樋口両監督の「シン・ゴジラ」や金子監督の「GMK 大怪獣総攻撃」といった作品に、更には昭和の円谷英二特技監督の映像に通じるところがあるとワイ個人は思っとった。

 

未だ公開して間もないので、ワイはネタバレはしない。

ただ、言えることは、本作がゴジラの本質となる部分を踏襲した、ゴジラファン、あるいは、映画好きには観てほしい作品であることは間違いない。

本作の根底にあるテーマである「反戦」は、それこそゴジラ1作目と共通するものであるし、昨今の世界情勢を考えれば、戦争、あるいは核がもたらすことは人類にとって不幸でしかない。

時代も終戦後という設定にしたことで、それがより鮮明に表現されているし、ゴジラの出現が復興しようとする人々の希望すら奪っていく様は残酷やし、絶望感も半端ないものとなっている。

 

そして、VFXはもちろん素晴らしいが、今作の特徴は「音」にある。

ゆくゆくはBDやDVDリリースもさせるやろけど、果たして劇場で体感できるような四方八方から聞こえる音響効果が家庭で味わえるか疑問に感じるくらい。

観ていて鳥肌が立ったくらい、ゴジラの雄たけびには感激すらした。

 

ニュースによると公開三日目の段階で「シン・ゴジラ」のなんと265%という興行成績を収めたらしい。

けど、それも納得できるほど完成された、それでいて非常に重い、素晴らしい映画に出会えた。

今後ゴジラを作る人はかなり苦労するやろうね。